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レーヴァティン
第二百六十三話 全ての話を整えその八

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「秘密警察のトップというのはソ連にそうした役職があったので」
「誰かが務めるな」
「そしてトップがスターリンだったので」
 ヒトラーと並ぶ独裁者であった彼故にというのだ、実はスターリンはヒトラー以上に多くの人間を殺している。少なくとも数のうえではそうである。
「命令を受けるとです」
「粛清するしかなかったな」
「例え無実の人でも」
「スターリンならな」
「元々そうした考えの国でしたし」
 ソ連という国そのものの話もした。
「それに共産主義それに革命もです」
「そうした考えだな」
「犠牲は必要である」
 革命の成功と理想国家建設の為にはだ。
「そして敵にはです」
「容赦しなかったな」
「それがソ連であり共産主義だったので」
 その為にというのだ。
「無実でも殺し」
「一人のスパイを殺す時に何人巻き添えにしてもで」
 桜子が言ってきた。
「無実の人を殺しても恐れるなだね」
「そうした考えだったな」
「それでね」
 そうした考えの下というのだ。
「敵とみなした相手を見つけ出して滅ぼす為にね」
「ソ連には秘密警察が存在したな」
「ナチスにもでね」
「そうだったな」
「そうした国家も秘密警察もあたし達から見たら論外にしても」
「そうした国家であるならな」
「秘密警察のトップで」
 その立場に就いてというのだ。
「粛清やらやることはね」
「当然だな」
「そうなるよ、しかしあいつはね」
「それとは別にだな」
「自分にとって邪魔だと思ったら」
 権力を手に入れる為にだ。
「平気で陥れて殺していってね」
「そうしたことを繰り返していったな」
「しかも嬉々として残虐なことやって」
 このこともこれまでの秘密警察の長官達と違っていた、彼等はあくまで職務それに党やスターリンの命令で動いていたがだ。ベリヤは進んで行っていたのだ。
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