暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第129話:責任と共に生きる
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前後からの必殺の刃。2人の必殺技がミカを細切れにしようとした寸前…………
「――――へへっ!」
「ん?」
ガルドは一瞬、ミカの顔に笑みが浮かんだように見えた。いや、確かに見た。絶体絶命のその瞬間、ミカが会心の笑みを浮かべていた。
その光景に彼は既視感を覚えずにはいられなかった。
――まただ。……何だアイツら? ガリィに続いてミカも……何を喜んでいる?――
またしても謎が残ったが、オートスコアラーがまた1体減ったのは事実。それもオートスコアラーの中で最強の戦闘力を持つと言うミカを倒せたのは、間違いなく快挙であった。
そんな戦果を挙げた、切歌と調に待っていたのは弦十郎とクリスからの説教であった。
「こっちの気も知らないで!」
「偶には指示に従ったらどうだ?」
応援が到着するまで待てと言われたのに、2人は構わずそのまま戦闘に突入した。これは言うまでも無く独断専行である。如何にガルドが居たとは言え、勝手に戦闘を始めたのは2人の落ち度だ。2人にクリスと弦十郎の厳しい視線が突き刺さる。
「まぁまぁ、2人とも。この子達も頑張ったんだし、俺が一緒だったからという事も考慮して……」
「お前はこの2人に甘過ぎなんだよ! 何時までもガキじゃねえんだから甘やかすな!」
「お前が居たと言うのであれば尚の事、2人を宥めて応援が来るまで待たせてほしかったんだが?」
「うぐっ……も、申し訳ない」
切歌と調を庇った事で、矛先がガルドへと向いた。考えてみれば今回は敵の魔法使いが出てこなかったから良いようなものの、もしビーストやジェネシスの魔法使いが出張って来ていたら最悪各個撃破されていたもおかしくは無かった。
そう考えるとガルドの行動にも問題はあったと言えるかもしれない。故に彼は、己のミスを受け止め素直に頭を下げる。
するとそれを手本としたかのように、調と切歌の口から謝罪の言葉が出た。
「独断が過ぎました……」
「これからは気を付けるデス……」
「お、おぅ……?」
「ぉ……珍しくしをらしいな?」
今までであれば何かしら反論してきていた筈だが、今回は素直に謝ってきた2人にクリスと弦十郎は意表を突かれ鳩が豆鉄砲を食ったような顔になる。
一方ガルドは、素直に謝る事が出来た2人に笑みを浮かべていた。
「私達が背伸びしないで出来るのは、受け止めて受け入れる事……」
「だから、ごめんなさいデス」
頭を下げる2人を前に、弦十郎が視線をガルドへと向けた。その目は彼が2人に何かしたのかと問い掛けていたが、ガルドは小さく首を横に振った。
「んんっ。分かれば、それでいい。……ガルド、2人を家まで送ってもらえるか?」
「了解した。さぁ2人とも、そろそろ行こ
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