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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第129話:責任と共に生きる
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相手じゃないゾ!」
先程の一撃はガルドの芯にまで届く一撃だった。そのダメージは深く突き刺さり、最初の頃の様な動きのキレも踏ん張りも利かなくなってきている。劣勢に立たされつつあるガルドだったが、彼は仮面の奥で笑みを浮かべていた。
「そうかもしれないな。だが、お前の相手をしているのは俺だけじゃない!」
彼は信じていた。切歌と調の底力を。あの2人はこんな所で何時までも躓いているような子達ではないと。
「マムが残してくれたこの世界で、カッコ悪いまま終わりたくない!!」
「だったら、カッコ良くなるしかないデス!」
「自分のした事に向き合う強さを――!!」
2人は今、己と向き合う覚悟を決めた。それは魔剣の呪いを打ち払う、唯一の力。
「イグナイトモジュール……」
「抜剣ッ!!」「抜剣ッ!!……デス!」
2人同時のイグナイト起動。魔剣の呪いが2人を苛むが、己の弱さと向き合った2人はそれを跳ね除ける。
それを見てミカは楽し気に笑みを浮かべた。
「底知れず、天井知れずに高まる力!!」
「うおっ!?」
嬉しそうなミカに呼応する様に、ミカの体から炎が広がりガルドの体が吹き飛ばされる。
その間に切歌と調は己の弱さと向き合い、受け入れた。
「ゴメンね、切ちゃん――!?」
「いいデスよ。それよりも皆に……」
「そうだ……皆に謝らないと! その為に強くなるんだ!!」
呪いを己の力とし、2人のイグナイトモジュールが正常に起動する。黒く変色したギアを纏った2人が、炎に吹き飛ばされたガルドに代わりミカに挑みかかる。
全身から高温の熱を放つミカは、来ていた衣服を全て焼き払い人間でいう全裸と同じ姿となっていた。カールしていた髪は下ろされ、球体関節が剥き出しになり赤熱化した体で2人の攻撃を受け止める。
恐ろしい事に今のミカでもイグナイトモジュールを起動した2人と互角に渡り合っていた。切歌は攻撃を弾かれ、調の攻撃を受け止め投げ飛ばしてしまう。
「うっ!?」
「調ッ!?」
「サイキョーのアタシには響かないゾ! もっと強く激しく唄うんだゾ!!」
切歌を狙って放たれたカーボンロッド。ギアの出力が先程よりも上がったイガリマでも受け止めるのが精一杯なのか、切歌はその場に釘付けにされる。そこに接近したミカからの殴打が切歌を捉え、彼女は木の柵まで吹き飛ばされてしまった。
「あ゛ぁっ!?」
柵に叩き付けられたダメージで切歌の動きが止まる。そこに無数のカーボンロッドによる追撃が放たれたが、その前にガルドが立ち塞がった。ミカの攻撃を受け止める気の様だが、今の彼で先程よりも出力を上げたと思しきミカの攻撃を受け止められるとは思えない。
どうするのかと思えば、彼は右手を
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