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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
誰の為の試練?
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、切り立った絶壁と建物の境を注意深く観察する。
ティミーは、リュカが何を考えているのか全く解らないが、今は黙って父を待っている。
するとリュカが立ち止まり絶壁と建物の境で、他より低くなっている箇所を見つめ続けていた。
そしてティミーを手招きするリュカ…

息子が近付くや、
「これは今まで口に出さなかった事なのだが…お前は極度の方向音痴だ!」
真面目な顔で思ってもみなかった事を言われ、流石に動揺するティミー。
「い、一体………」
「お前は方向音痴のクセに町に出た途端、美女の匂いを感じ取り、その匂いの元まで1人で向かってしまったんだ!お陰でお前は、僕からはぐれる事に!」
そこまで言うと、急にリュカはティミーに足払いをかけ、仰向けに転ばせる!

そして直ぐさまティミーの両足を抱え、勢い良く振り回し始めた!
遠心力により、かなりの勢いが付いた所で、絶壁と建物の境目の低くなった箇所目掛け、ティミーを放り投げた!
簡単に言うとジャイアントスイングだ!
「ええええええぇぇぇぇぇ……………着地はどーするのぉぉぉぉぉ…………………」
「そんな事は自分で考えろぉぉぉ!!」
凄い勢いで、物理的に離れ離れになって行く親子…

何とか計算 (?)通りに絶壁の向こうへ息子を投げる事が出来たリュカ。
ティミーが飛んでいった空を見つめ、
「後の事は知らん」
と無責任な呟きを残し、町へと出かけていった。
そして宣言通り町でナンパをするリュカ…
常人では計り知れない心を持っている…




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