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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
誰の為の試練?
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強く言い放ったアルル…

「き、危険だよ!1人で洞窟に入るなんて…そんな…もしアルルに何か遭ったら…」
ティミーは狼狽えながらアルルの肩を掴み、涙目で説得を試みる…
「ティミー…大丈夫よ!私だってこの旅で強くなってるんですから!…勇者として、1人でブルーオーブを手に入れないとダメなの…この世界の勇者の私がやらなきゃダメなの!」
心配するティミーの瞳を覗きながら、優しく凛々しくアルルが答える。
ティミーも彼女の瞳の力強さに、これ以上の説得を諦めざるを得ない。


「アルルさん。コレ…持って行ってください」
悔しそうに俯くティミーを気遣いながら、マリーがアルルへアイテムを渡す。
「…これは?」
「はい。私がグランバニアから勝手に持ち出した貴重なアイテム『賢者の石』と『エルフのお守り』です…」
そう言って、マリーの小さな手からアルルへと手渡される。

「『賢者の石』は…ネクロゴンドでも使いましたけど、ベホマラーの効果があるアイテムで、こっちの『エルフのお守り』は敵の補助系魔法を効きにくくしてくれるんです!」
「ありがとうマリーちゃん!大事に使うね」
「いえいえ…プレゼントするワケではございません!必ず返してください…此処でお帰りを待ってますから…絶対に返してくださいよ!」
「うん…きっと戻ってくるね!マリーちゃんにコレを返しに戻ってくるから!」
互いの目を見て頷き合う2人。


自分の装備を確認しつつ、神官の後ろにある扉を抜け『地球のへそ』へと1人向かうアルル…
ただひたすらアルルの後ろ姿を見つめ続けるティミー…
神官が扉を閉めた後も、ジッと一点だけを寂しそうに見つめている。

「よし!アルルが戻ってくるまで時間があるけど、快く迎えたいからビアンカやウルフ達は此処で待機ね!」
何時もの緊張感が欠落した口調でリュカがみんなに指示を出す。

「…旦那はどうするんですか?」
「うん。僕は暇潰しに町へナンパにでも行ってくる!ティミーは一緒に来るだろ…何時だったか『ミルドちゃん』を口説き落とした時みたいにさ!」
一際明るく喋るリュカ…
流石に呆れきった口調でウルフがリュカに文句を言う。
「ティミーさんがリュカさんなんかとナンパに行くわけないでしょう!」
「いやウルフ君!落ち込んでいてもどうにもならないし、僕は父さんとナンパに行くよ!みんなはアルルを待ってあげててくれ」
先程までアルルが出て行った扉を見つめ続けていたティミーが、決意を込めた表情で振り返り、リュカと共に神殿を出て行こうとする。

「ちょ…ティ、ティミーさん!!本気ですか!?」
ウルフは慌ててティミーを止めようとするが、ビアンカとマリーに止められ、納得がいかないながらも2人を見送った。


神殿の外へ出たリュカは、神殿の左右を往復し
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