暁 〜小説投稿サイト〜
オズのボームさん
第四幕その三

[8]前話 [2]次話
「ミスタータイガースと一緒にね」
「それはわしのことやな」
「あんたが初代でしょ」
「よお知ってるな」
「あたしも猫、ネコ科だからね」
 それでとです、藤村さんに返すのでした。
「阪神は好きだしね」
「わしのこともかいな」
「知ってるわよ、あのお爺ちゃんも大好きだし」
「監督さんもかいな」
「ええ、藤本さんね」
「そのこと監督さんに伝えてええか」
「是非そうして欲しいわ」
 ガラスの猫は笑顔で応えました。
「これからも頑張ってねってね」
「ほなな」
「まずは準備体操をして」
 山内さんが言ってきました。
「それからな」
「プレーボールね」
「そうしよな」
「それではね」 
 こうしてでした。
 皆準備体操をしてそのうえで試合をはじめました、そうしてです。
 皆で楽しく野球をしますがその中で、です。
 ハンクは木挽きの馬にこう言いました。
「この真っ黒いユニフォームも阪神のものだけれどね」
「白黒のユニフォームもいいけれどね」
「このユニフォームもいいよね」
「恰好いいよね」
「阪神のユニフォームってどれもいいよね」
「誰でも着たら恰好いいよね」
「そうだよね」
 そうしたユニフォームだというのです。
「僕達が着てもだしね」
「恰好よくてね」
「いい感じだよ」
「こんないいユニフォーム他にないよ」
「色々なチームのものがあるけれど」
 こうしたお話もしながら野球をしていきます、その中でキャプテンはそっとベンチで皆に言いました。
「主審の野村さんはしっかり見ているね」
「はい、ストライクもボールも」
 神宝はこう応えました。
「見極めておられますね」
「それで公平だね」
「ちゃんとしたジャッジです」
「いいことだよ、そうしたジャッジならね」 
 それならというのです。
「野球をする方もだよ」
「安心して出来ますね」
「ジャッジは正確にかつね」
「公平にですね」
「そうであってこそね」
「ちゃんとした野球が出来ますね」
「どんなスポーツでもね」 
 それこそというのです。
「ちゃんとしたジャッジがあってこそだよ」
「しっかりとした競技が出来ますね」
「それが出来ない人はね」
 ボームさんも言ってきました。
「審判はしない方がいいね」
「正確かつ公平にですね」
「出来ないとね」 
「しない方がいいですね」
「そうだよ、だからオズの国ではね」
「そのことはですね」
「法律で定めているんだ」 
 そうしているというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ