第五百十一話 グロンギとの死闘その十
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「そしてまたね」
「歌いましょう」
リコッタも笑顔で応えた。
「そうしましょう」
「そうするわね」
「是非共」
「さて、もう歌は決まってるし」
留奈は燦にも言った。
「ステージに上がるわよ」
「そうするけえ」
「パパ達も戦ってるしね」
見ればルナパパも瀬戸山も戦っている、相変わらずに圧倒的と言うべき強さを戦場で披露している。
「わたくし様達もね」
「歌って」
「そうして見せましょう」
「ここまでは来させませんので」
政が畏まって言ってきた。
「安心して歌った下さい」
「ここに政さんがいてくれて有り難いです」
リコッタはこのことを素直に喜んだ。
「若し何かあってもです」
「それでもですか」
「万全だとです」
その様にというのだ。
「思えるので」
「そうですか、ですがあっしだけではありやせんぜ」
政は畏まったまま応えた。
「永澄さんもいやすぜ」
「俺も頑張るよ」
その永澄も言ってきた。
「事実ここにもグロンギは来るしね」
「あの連中は尋常じゃありやせん」
「だから俺達も戦うからね」
「そしてステージには近付けません」
「だから安心してね」
「我々もおります」
コキュートスはガルガンチュワと共に出て来た。
「それが今のステージ前の最後の防衛ラインとなっています」
「そして私もいざとなればです」
リコッタも言ってきた。
「砲撃がありますので」
「それとです」
ねこにゃーもいた。
「私達の三式中戦車もあります」
「何時でも戦えるからね」
ももがーも言ってきた。
「安心してね」
「山岳戦も出来るから」
ぴよたんは今の戦場の話もした。
「任せてね」
「これだけの人達がいれば大丈夫ね」
ミルヒオーレはその顔触れを見て笑顔になった・
「じゃあ私達はね」
「安心して歌うけえ」
「それで踊るわよ」
燦然と留奈も言った。
「そしてそのうえでね」
「皆を励ますけえ」
「では歌っておくんなまし」
政は優しい笑顔で応えた。
「ここには蟻一匹通しませんので」
「こうした時にやらないとな」
永澄も言うことだった。
「人間って」
「私は身体は人間ではないですが思います」
デミウルゴスも応えた。
「ここは通す訳にはいきません」
「・・・・・・・・・」
ガルガンチュワも無言で頷いて応えた。
「では今からですね」
「ここは私達で守りましょう」
「そうしましょう」
ねこにゃーとももがー、ぴよたんも応えてだった。
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