第五百十一話 グロンギとの死闘その九
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「やりがいがあるわね」
「それはそうにしてもぜよ」
「お主やはり危ないな」
土御門とレオンミシェリはこう由乃に言った。
「自制するのだ」
「それがいいぜよ」
「いえ、敵ならです」
白雪も何かおかしな目で言ってきた。
「倒すまでです」
「待て、お主も何かおかしいぞ」
レオンミシェリはすぐにこのことに気付いた。
「どうしたのだ」
「いえ、何かスイッチが入りまして」
「どういったスイッチだ」
「倒して倒して倒していく」
病んだその目で話した。
「そうしたスイッチは」
「そうなのか」
「安心して下さい、皆さんは攻撃しません」
「攻撃するのはあくまでグロンギだけだよ」
由乃も鉈を振るいながら言ってきた。
「安心してね」
「そこはわかっている」
レオンミシェリにしてもだ。
「だが見ていてな」
「心配になるの」
「だから言ったのだ」
「そうなの」
「くれぐれも暴走はしない様にな」
由乃だけでなく白雪にもこのことを話した。
「いいな」
「うん、そういったことは身に着けてるから」
「安心して下さい」
由乃も白雪も普段の目に戻って答えた。
「皆さんと共に戦います」
「人間としてね」
「その目を見て安心した、ではだ」
「戦っていきましょう」
「この関ケ原でもね」
決意し合ってそうしてだった。
レオンミシェリ達も戦っていった、そして桃配山の頂上に物資以外にもステージがもうけられてそこでだった。
コンサートが行われていた、今はミルヒオーレが歌っていたが。
歌が終わってだ、ステージから降りて話した。
「また順番になれば」
「はい、お願いします」
出迎えたリコッタが応えた。
「その時に」
「わかったわ、ではね」
「休んで下さいね」
「そうさせてもらうわ」
「まだまだ戦いは続きますから」
「無理はいけないわよね」
「はい、長い間戦おうと思えばですよ」
「休憩も必要ね」
「私も今は砲撃を終えて」
自分の攻撃をというのだ。
「歌いますから」
「次は貴女なの?」
「いえ、燦さんと留奈さんです」
リコッタは微笑んで答えた。
「お二人です」
「そうなの」
「今から向かうけえ」
「任せておきなさい」
その燦と留奈が言ってきた。
「今回も歌うわよ」
「その間ミルヒオーレさんは休むけえ」
「そうさせてもらうわね」
ミルヒオーレはにこりと笑って応えた。
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