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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百七話 20××年 5月6日 その3
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とだろ」
「でも、それは上層部の予測に過ぎません」
「ああ、でも予測しかできないってことは、一ヶ月経っても必ず『怪物』になるとは限らない、そうだろ?」
「あはは...友助さん、私のためにそんなに無理しないでください。友助さん、本当は今、とっても怖いはずです」
「そりゃあ、怖いさ。でも、人間なんてそもそも、いつ死ぬかわからない。病気で死ぬかもしれないし、事故で死ぬかもしれないし、他人に殺されるかもしれない、死ぬのは怖いけど、自分がどうやって死ぬのかなんて、その時になってみないとわかんないよ。だからヤヨイちゃんもとっとと旅の準備、終わらせちゃいなよ」
「旅の準備」
「ああ、ヤヨイちゃんはどこに行きたい?」
「友助さんがいればどこでも」
「そうじゃなくて、行きたい場所だよ」
「海...海に行きたいです」
「そっか、じゃあ、はやく準備を終わらせて、海に行こうよ!」
「はい...」
俺とヤヨイちゃんの住んでいる『エリアA』は内陸部だから海に行くとなるとかなり時間がかかるな。
旅の準備を終えた俺とヤヨイちゃんは自宅の戸締りをして海に向かって出発する。
俺とヤヨイちゃんの前にどこかで見た黒い車が止まる。
黒い車から杉本が出てくる。
「す、杉本さん!と、止めても無駄ですよ!」
「わかってるよ、そんなこと」
「じゃあ、何しに来たんですか?」
「自分の娘にお別れを言いに来ただけだ」
そっか、杉本さんはヤヨイちゃんの実の父親。
断罪刀との適合率が高いヤヨイちゃんを、すでに『組織』の一員だった杉本さんは『実験体』として扱うしかなかった。
「ヤヨイ、そんな怖い顔でにらむな、今日は俺一人だけで来たんだからさ」
「お別れの言葉、とっとと終わらせてくれませんか、『杉本さん』」
杉本さんがヤヨイちゃんを抱きしめる。
「離してください...」
「ごめんな、こんなダメなお父さんで」
「離してよ...」
ヤヨイちゃんが涙声で杉本さんを拒絶する。
「俺は『組織』のために、人類の平和を守る為に、娘であるお前を『実験体』にして『怪異』と戦わせた」
「そうよ...『お父さん』は自分の娘より『組織』と人類の平和のほうが大事だった」
「今、ムツキとウヅキとハヅキが『組織』を裏切ったナガツキとカンナヅキと戦ってる...」
「それを聞けば、私が『組織』に戻るとでも思ったんですか?」
「ありがとな、俺のこと久しぶりに『お父さん』って呼んでくれて」
「杉本さんはこれからどうするんですか?」
「俺はこれからも『怪異』から人類を守る為にできることをするだけだ。杉本、娘を頼んだぞ、ヤヨイも、元気でな」
「杉本さん!」
「なんだよ、友助、安心しろよ、俺はお前たちの邪魔をするつもりはねぇよ、俺はな」
「死なないでくださいよ!」
「けっ、相手は『怪異』
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