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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百六話 20××年 5月6日 その2
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うか?
「ヤヨイちゃんが昨日言ってました、『組織』の廃棄から救おうとしてくれてるアカリさんを裏切ってでも叶えたい願いがあるって...」
「それは...俺からは何も言えん」
「杉本さんは何か知ってるんですか?」
「知ってるが言わん、ヤヨイに殺される...」
「そう...ですか...でも杉本さんはこのまま、自分の娘が...ヤヨイちゃんが廃棄されるのを黙って見ているんですか!」
「ああ、そうだよ。断罪刀に一度適合した人間は適合率の低下と共に人間の身体能力を超えた『怪物』になっちまう、だから、そうなる前に廃棄、つまり殺害する。それが俺の所属している『組織』のルールだ」
「そんなの、あんまりですよ...」
「その『組織』のやり方についていけなくなった連中が立ち上げた会社が『ブレイズ』だ。そして、自由欲しさに『組織』を裏切ったナガツキとカンナヅキも、その『ブレイズ』に所属している。そして、俺たちの『組織』で戦闘可能な状態にある、断罪刀の使い手はムツキ、ウヅキ、ハヅキ、そして適合率低下中のヤヨイの4人。一方、『ブレイズ』に所属している断罪刀の使い手はナガツキとカンナヅキ、そして『ブレイズ』は強力な力を持つ断罪刀『水無月』を所持している。そして『ブレイズ』の最終的な目的は俺とヤヨイが所属してる『組織』の壊滅だ」
「本来、『怪異』から人々を守るはずの断罪刀の使い手たちが『断罪刀』を使って互いに殺し合いを始めようとしている...そしてその間にも『怪異』による犠牲者も増える...こ、こんなの狂ってる...!」
「とにかく、ヤヨイの近くにいると、お前も断罪刀の使い手同士の戦闘に巻き込まれて巻き添えにされる可能性が高い、最悪の場合、『ブレイズ』はヤヨイと親しい、お前を人質にする可能性もある、それにヤヨイが『怪物』になればお前はヤヨイに殺されてしまうかもしれない」
「俺は...ヤヨイちゃんとは血がつながってない!でもなぁ!ヤヨイちゃんは...ヤヨイちゃんは俺の家族なんだよ!」
俺は車から出ると、ヤヨイちゃんの待つ自宅に向かって全力で走る。
「おい!友助!お前、本当にそれでいいのか?」
背後から、杉本さんの声が聞こえる。
正直、わかんねぇよ...なにが正しくて、何が間違っているのか。
俺は鍵を使って自宅のドアを外から開ける。
「た、ただいま...ヤヨイちゃん...」
「友助さん、どうしたんですか、すごい汗ですよ?」
料理中だったのか、制服の上にエプロンを着けたヤヨイちゃんが俺を心配そうな目で見つめている。
「ヤヨイちゃん、今すぐ、逃げよう」
「え?」
俺は困惑しているヤヨイちゃんを抱きしめる。
「杉本さんから話は大体聞いた、だから一緒に逃げよう」
「友助さん...?」
「こんな狂った世界から一緒に逃げよう」
俺の胸の中でヤヨイちゃんが幼
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