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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百六話 20××年 5月6日 その2
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異』から人々を救うために存在している」
「それじゃあ、今までニュースや新聞で報じられていた殺人事件や自殺っていうのは全部『怪異』の仕業なんですか?」
「そういうことだ。『怪異』に寄生された人間よって引き起こされる悲劇は、殺人事件や自殺だけじゃない、事故や戦争も含まれる。俺たちの『組織』は人間に寄生する前の『怪異』を『断罪刀』で倒し、人知れず人々の生活を見えない不幸や悲劇から守っているのさ」
「なるほど、じゃあ、杉本さんやヤヨイちゃんはとりあえず人類の味方なんですね、それを聞いて安心しました」
「安心するのはまだ早い、さっき言った『断罪刀』はこの世界で唯一『怪異』を消滅することができる刀だ。そして全部で十二本ある『断罪刀』は誰でも使えるわけじゃない」
「なんか試験があるんですか?」
「そういうことだ、実は全人類のDNAのデータは出生時に採取され、『組織』に極秘裏に保存されているんだ。そして、その中で『断罪刀』ともっとも適合率が高いDNAデータを持つ人間だけが『断罪刀』を使える、そして俺の娘のDNAデータが3本目の断罪刀『弥生』と高い適合率を出してしまった」
「じゃあ、杉本さんの娘は今も断罪刀『弥生』で怪異と戦ってるんですか?」
「ああ、その通りだ。今では『組織』のルールで断罪刀『弥生』と同じ名前が与えられている。でも、最近、適合率の低下が理由で上層部からヤヨイに廃棄命令が下された。まぁ、色々あって、一ヶ月延長したんだがな」
「それって、まさか...そんな、うそですよね?断罪刀『弥生』と同じ名前で、ヤヨイって、じゃあ、ヤヨイちゃんはアカリさんと杉本さんの間にできた子供で、それで...もうすぐ死んじゃうんですか?」
「ああ、その通りだ」」
「昨日、確かにナガツキちゃんがヤヨイちゃんに言ってました...『ブレイズ』にヤヨイちゃんが入れば...ヤヨイちゃんは廃棄されずに済むって...そしたら、ヤヨイちゃんがナガツキちゃんをビンタして、それで...それで...」
つまり、断罪刀『弥生』との適合率が低下してしまったヤヨイちゃんはこのままだと、所属している『組織』に廃棄されてしまう、アカリさんはそれを阻止するために、きのうナガツキちゃんを使ってヤヨイちゃんを『ブレイズ』に勧誘しに来たのだ。
でも、それならどうして、アカリさんは自分の口で直接、ヤヨイちゃんに説明しに来ないのだろうか?
なぜ、自分が『組織』に廃棄される死の運命を受け入れてまで、『ブレイズ』の勧誘を断ったのだろうか?
昨日、ヤヨイちゃんはナガツキちゃんに向かって、こう言った。
『余計なお世話です、私は決めたんです、お母さんを裏切ってでも、自分の願いを叶えるって...!』
母親であるアカリさんを裏切り、自分の命を犠牲にしてまでヤヨイちゃんが叶えたい願いとはいったいどんな願いなのだろ
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