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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百四話 20××年 5月5日 その4
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刀で『怪異』と戦っている私たちの存在がほんの一部世間に露見したことを意味している。
『組織』は自分たちに都合のいいように情報統制を敷いているそうだけど、あれだけ大きな爆発だ、周りに住む人々の不安な気持ちを考えると胸が痛い。
「ヤヨイちゃん、どうしたんだい、暗い顔しちゃって、洗い物変わろうか?」
「いえ、大丈夫です。ただ、近所で爆発が起きたらなんだか、不安になっちゃて」
「気にしすぎだよ、テレビじゃ、ビルの機械の故障って言ってるんだから」
それは『組織』が情報統制を敷いたから、と私は言いたくても言えない。
そして、断罪刀の用いる『実験体』同士の戦闘でもし、一般人が巻き込まれ犠牲になった時、私たち『実験体』の存在を世間に対して覆い隠すことは不可能だろう。
ナガツキちゃんだけならともかく、カンナちゃんも『組織』を裏切ったとなれば、戦況は今以上に激しさを増すだろう。
それに加え、『怪異』との戦闘もあるのだ、これで不安を感じない方がおかしい。
それでも、友助さんにその不安を打ち明けられないは正直つらい。
洗い物を終えた私はソファーでテレビを見ている友助さんの正面に立つ。
「どうしたの?ヤヨイちゃん?」
「友助さん...私たち、家族ですよね?」
「そりゃあ、もちろん、血は繋がってなくても一つ屋根の下で暮らてるんだから、家族だよ」
「家族なら、その証明としてハグしてくれませんか?」
「フグ?俺はフグの調理師免許なんで持ってないよ...あは、あははは...」
「とぼけないでください!私たち、家族なんですよね?家族ならハグできますよね!」
「や、ヤヨイちゃん?急にどうしたの?ウソ!なんで泣くの?俺、なにかひどいこと言った?わかった、する、フグ、じゃなくって、ハ、ハグ!」
友助さんがソファーから立ち上がって私のことを抱きしめる。
私は友助さんの背中に手を回す。
「私、こうしてると...もうちょっと頑張れそうな気がします...」
「本当?よ、よかった、それは...」
「迷惑ですか?」
「い、いやそんなことはないけどさ、女子高生って普通、父親に対して嫌悪感を抱くもんだろ?だからちょっと珍しいっていうか、ほら、俺たち一応、血は繋がってないわけだし」
「普通じゃない女の子は嫌いですか?」
「そ、そんなことないよ!女子高生に抱き着かれてうれしくない成人男性はこの地球には存在しないと思うよ...」
「じゃあ、友助さんは今、私とハグしてて嬉しいってことですね」
「は、はい、完敗です...」
お母さんには悪いけど、今、私はとても幸せだった。
そして私の幸せをぶち壊すかのようにインターホンの音が室内に鳴り響く。
「俺、ちょっと見てくるわ」
友助さんが私から離れていく。
私は友助さんの後を追う。
友助さんが開けた玄関のドアの向こう側
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