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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
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ネ 賢いね 紗奈の弁当がうまそーなんだよ」

「だってさー 充君に馬鹿にされたくないから、頑張って作ったんだよ」

「ウン 紗奈のはいつも うまい」

「ありがと そう 言ってくれて」と、私は、唇だけチュッとするふりをしていた。

 その後、突堤まで行って、海の中の小魚が岩の海藻を突っついてるのが見えたりしていた。そして、帰る時、松林を歩いていて、人影が無いのを確かめて、私は決心して

「ねぇ ウチのこと好き?」と聞いたら、充君は「ぁぁ 好きだよ」と、言ってくれて

「・・やったら・・ ねえ」と、私は、歩くのを止めていた。充君は私を抱き寄せてくれて、帽子をずらして、私の髪の毛を抱くように唇をあわせてきてくれたのだ。どれぐらいの間だったのかわからなかった。私の中では小学校からのながーい時間だったように思えていた。

「ずーと我慢してたんだ でも紗奈が嫌がるかもと思うとな・・もう、我慢できない 紗奈のこと抱きしめたいと思ってた」

「・・ウチも・・してほしかった・・ずーと」

 帰る時、ずーと、ふたりとも話すこともなかったのだ。ただ、手だけは繋いでいて、電車の中で私は頭を充君の肩に預けるようにしていた。幸せにひたっていたのだ。

 別れる時、充君は私の手を握り締めてくれて

「いいかー 絶対に 一緒に行くんだぞー」と、言ってくれた。私は、さっきの時から身体中がほてっていて夢ごごちだったんだけど・・。「わかった ついていくよ」
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