習得
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る。
「え!?………えぇ、まぁ…それ以外に用途はありませんから(笑)」
「だよねー!僕もコレのお陰で、遠く離れた愛人の元へと楽に行ける!(笑)」
愛妻の前で言う様な台詞では無いのだが、爆笑しながら答えるリュカ…
自ら冗談めかしたウルフも、まだまだ敵わない様だ。
「彼女と2人きりになる為の魔法が…いいなぁ…僕もルーラを憶えたいのですが!?」
しかし一同を驚かせたのは、真面目っ子ティミーの発言だ!
「え!?…本気で仰ってますティミー君?」
流石のリュカも、鳩が豆鉄砲喰らった顔して驚いている。
「今の環境は僕にとって難易度が高いんです。あなた達の様なデリカシーの欠片もない人達と常に行動を共にしていると、恥ずかしがり屋の僕はアルルとの親密度を上げる事が出来ない!…そこら辺を解ってもらいたいですねぇ…」
一応リュカは、自分の腰に差してある変化の杖を確認する…勿論ある!
するとティミーの隣にいたアルルが、クスクスと腹を抱えて笑い出した。
何処までが本気で、何処からが冗談か…
父親似にて分かりづらい事を言う様になった。
さて、アッサラームの町へ入り、一行は宿屋へと…
先に船と共に戻っていたモニカ等と合流すると、近くの食堂で夕食をする事に…
「しかし真面目な話しティミー…お前がルーラを憶えるには、かなりの苦労が必要になるぞ!僕等の住んでいる世界では、ルーラは失われた魔法だ…先ずは魔法特性を付けないと、ルーラを理解しても使用出来ない!僕等の世界で生まれつきルーラの魔法特性を持っていたのは、ポピーだけなんだ…ズルイよね」
「まぁポピーは性格はアレですけど、魔法の才能は素晴らしいですからね…性格は最悪なアレですけど!」
ティミーがくどい程『アレ』と言う言葉を強調して話す。
ビアンカとマリーは、思わず笑い食事を吹き出してしまう。
「「汚いな…2人とも」」
珍しくハモるリュカとティミー。
「では、父さんはどうやって魔法特性を得たのですか?…そう言えばリュリュも、ルーラを憶える事が出来たそうですよ」
「本当に!?…そうかぁ…ベネット爺さんの所へ行ったのか…可哀想に」
リュカが今は遠くの娘を思い、哀れそうに呟いた。
「確か…ルラフェン…ですよね!ベネットさんが居るのは。…一体そこで何をするんですか?リュリュも喋りたく無かったようですし…まさか変な事をされたのでは…?」
ティミーは最愛の妹 (?)を思い、些かの怒りを滲み出させる。
「変な事は無い!そんな変な事する奴の所に、大切な娘を行かせたいするものか!そんな事する奴なら、とっくの昔に僕がぶっ殺してる!」
「じゃぁ、何されるんですの!?私もルーラを憶えたいので、是非とも教えて欲しいですわ」
勿体ぶるリュカに、痺れを切らしたマリーが催促する。
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