第三幕その十一
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「今のアメリカよりずっと少なくてね」
「それで、ですか」
「聞くことは全部不思議でね」
「お伽の国だったんですね」
「そうした感覚だったんだ」
「そうですか」
「勿論今は違うよ」
ボームさんはにこりと笑って答えました。
「オズの国の中にもあるからね」
「不思議の国じゃなくて」
「楽しい国だよ、日本もね」
この国もというのです。
「君達の国は全てだよ」
「ロシアもブラジルも」
「そして今のアメリカもね」
この国もというのです。
「全てだよ」
「楽しい国ですか」
「そうだよ、近くてね」
「そうなったんですね」
「今ではね、では今はね」
「はい、晩ご飯をですね」
「食べようね」
こうも言うのでした。
「そうしようね」
「わかりました」
「それとだけれど」
ボームさんはここで、でした。
白ワインを飲みました、そしてジャムを手に取ってです。
苺のジャム、エメラルドの都産なので緑のそれを食パンにたっぷりと塗ってそうしてから言うのでした。
「パンにこうしてね」
「ジャムを塗ってですね」
「それもたっぷりとね」
量のお話もします。
「そうして食べるのが大好きなんだ、僕は」
「美味しいですよね」
「凄くね、バターやマーガリンもいいし」
それにというのです。
「他のジャムやマーマレードの場合もあるけれど」
「一番はですか」
「やっぱりね」
何といってもというのです。
「苺かな」
「そのジャムですね」
「この甘さがいいから」
だからだというのです。
「こうしてだよ」
「たっぷりと塗ってですね」
「食べるんだ」
「そうなんですね」
「そしてね」
さらに言うのでした。
「チーズもだよ」
「そちらもありますね」
「これも食べるんだ」
「チーズも美味しいですね、中国でもです」
「最近は食べているね」
「ハンバーガーもそうで」
そうしてというのです。
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