239 女帝の要塞へ
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言葉で少し気持ちを軽くする事ができたのであった。
ヴィクトリア女帝の館。側近が女王に報告する。
「女王様、大変です!杖の所有者達がアルフレートを突破し、此方に近づいてきております!それだけではなく周囲からその協力者とも思われる人物が攻め込んできている模様です!」
「何だと!?よし、決戦だ!赤軍の者も呼び警護させる。返り討ちになさい!」
「はっ!」
「あなた!」
「どうした?」
「杖の所有者や彼女らに協力する者達が我が区域に侵入してきているのよ!返り討ちにしないと」
「解った。息子や娘達も動員させよう!」
アルバートは息子や娘を呼び出し、警護および迎撃の準備を行わせた。
和光達もヴィクトリアの従者の呼び出しによって戦線に立つ。
「来たか、連中が」
「それに別の敵も攻め込んで来ているみたいね」
「追い払ってやるさ」
レーニンはスターリンと会っていた。
「それでその少年は鎖鉄球を使っていただと?」
「ああ、追い詰めるようにもそれで反撃されてしまってな、逃げるしかできなかった」
「そうか、だが、その鎖鉄球とやらをどこで手にしたというのだろうか?」
「さあ、解らん。向こうの世界の長が用意したわけでもあるまい」
「赤軍の西川純も囚われてしまっているからな。事情を聴きたいのだが、奴とアンドリューがやられた時にその者は立ち会っていたな。そこには護符の所有者もいた。護符の能力か何かであろう。確かそのものと同行しているのは・・・?」
「斧を持った少年とまだ小さい少女だ。確か羽根を持っており、以前は杯の所有者と共に行動していた」
「そうか」
今はレーニンの心の中にいる杉山は二人の会話を聞いて考察する。
(つまり三河口は武器を手に入れたって事なのか?あいつが一緒にいるのはおそらく冬田、だな・・・。あいつはりえ達を羽根に乗せてたからな)
杉山は杯の所有者を襲撃し、妲己に連れて行かせた事を思い出した。
「ところでレーニン。今杖の所有者が杖を奪い返すべくヴィクトリア女帝の本拠地に乗りこんでいるらしいが?」
「ああ、抹殺したいところではあるが、体の核として動いているこの少年が杯の所有者だった少女の祝言を来賓したいと言うのでな。そちらの方は赤軍や東アジア反日武装戦線に援護を委託している」
「ほう」
杉山は同級生でもある杖の所有者が気になった。
(あいつら、頑張っているのか・・・。だが、その杖は強くなるかもしれねえな・・・。俺がこいつが道具を全て欲しがっていたようにその能力を貰おうじゃねえか・・・)
かよ子達は遠くに巨大な西洋の城のような建物が見えた。
「あれがもしかして・・・!!」
「間違いない、ヴィクトリア女帝の館だ!」
同行しているラクシュミーが確認した。だが、その時、
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