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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ディル=リフィーナの宗教事情〜
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……どうやら、シルヴァン陛下は”この国際会議のリベール(わたくしたち)の真の目的”にも気づいているご様子ですね………)―――――メンフィル帝国がエレボニア帝国に要求したこれらの賠償内容についての我が国の疑問は全て解けました。レミフェリアは”中立国”として他に質問や意見等はございますか?」

シルヴァン皇帝が口にしたある言葉が気になったクローディア王太女は戸惑いの表情で疑問を口にし、シルヴァン皇帝の意図を悟ったアリシア女王はシルヴァン皇帝に質問をすることなくレミフェリア側に問いかけた。



「……………………」

「………リベール同様疑問が解けた事もそうですが私達の意見は今までのやり取りで出しつくしましたので、これ以上の意見はありません。」

「―――――アリシア女王。”意見”という訳ではないが、今回の戦争に関連している出来事―――――”アルスター襲撃”の件で、クロスベルがエレボニアに請求しなければならない件がある為、この場を借りてそれをエレボニアに伝えさせてもらっても構わないだろうか?」

「え……”アルスター襲撃”の件で、クロスベルがエレボニアに一体何を請求するのでしょうか?」

意見は全て反論によって封じられた為これ以上の意見が出ないルーシー秘書官が複雑そうな表情で黙り込んでいる中アルバート大公は重々しい様子を纏って答えるとヴァイスが意外な事を口にし、ヴァイスの言葉が気になったクローディア王太女は不思議そうな表情で訊ねた。

「それは勿論現在我が国の領土内で保護している”アルスター”の民達への支援金等の件だ。当初は戦後アルスターも我が国の領土として併合される予定であったが、緩和の件でアルスターはエレボニア帝国の所属から変わらないと決まった以上、”他国民”のアルスターの民達への支援金等をエレボニアに返還してもらう必要がある事もそうだが、謝礼金も支払ってもらう必要があるからな。」

「それでしたら構いません。クロスベルは”アルスター”の件でエレボニアに幾ら請求するのでしょうか?」

「アルスターの民達への支援金を含めた諸々の合計金額が20億ミラ。そして謝礼金としてアルスター関連で消費した経費と同額を請求致しますから、合計40億ミラになりますわ。」

ヴァイスの説明を聞いて納得したアリシア女王はヴァイス達に促し、ルイーネがヴァイスの代わりに答え

「―――――了解しました。そちらに関しては戦後可能な限り早く支払うつもりですので、戦争が終結し、彼らが故郷に帰れるようになるまで引き続き保護の方よろしくお願いいたします。」

ルイーネの説明を聞いたオリヴァルト皇子は静かな表情で答えた。



「メンフィル帝国がエレボニア帝国に要求した賠償の件でエレボニア帝国は相談や考える時間が必要だと思われますので、
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