暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ディル=リフィーナの宗教事情〜
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の使者を問答無用で処刑した挙句我らからの仲介を請けた宗教組織自体も討伐対象にされることは火を見るよりも明らかだ。」

「そんな……幾ら教義の為とはいえ、”人”を”害虫”や”魔物”扱いする事もそうですが敵対勢力を庇ったからと言って同じ光陣営の宗教組織まで討伐対象にする程強情な宗教組織なのですか、貴国に戦争を仕掛けようとしている光陣営の過激派の筆頭の宗教組織とやらは……」

シルヴァン皇帝の答えを聞いたルーシー秘書官は信じられない表情でシルヴァン皇帝達に問いかけた。

「強情と言うよりも”狂信者の集団”と言うべきだな。」

「フフ、件の宗教組織が”狂信者の集団”というのは言い得て妙ね。」

「ああ。そしてその狂信的な部分に関してはゼムリア大陸で例えるとすれば”あのD∴G教団と同類”と言えば、メンフィルと件の宗教組織の和解は”絶対に不可能”である事はこの場にいる皆にも理解できると思うが。」

「あの”D∴G教団”と”同類”にされる程我々には理解ができない考えを持つ宗教組織なのですか………」

「…………なるほど。つまり、メンフィル帝国は件の宗教組織との”宗教戦争”が勃発した際、またはその時に備えて、エレボニア帝国から”賠償金という名の大規模な支援を受けとる事を目的”としている為、賠償金の支払い方法として物納を認めているという事ですか………」

シルヴァン皇帝の答えを聞いたルイーネは苦笑し、ルイーネの言葉に頷いたヴァイスの問いかけを聞いたアルバート大公は複雑そうな表情で呟き、目を伏せて考え込んでいたアリシア女王は目を見開いて推測を口にした。



(エステルは今までの話を聞いて、メンフィルに宗教戦争を仕掛けようとする光陣営の過激派の筆頭の宗教組織について、心当たりはあるかい?)

(うん……多分”軍神マーズテリア”を信仰している宗教組織―――――”マーズテリア神殿”の事を指していると思うわ。)

(え……”マーズテリア”ってシルフィアさんやロカさんが信仰している神様だよね……!?二人の事を知っているミントからすれば、とてもそんなことをするような宗教組織とは思えないんだけど……)

(あの二人は”今のマーズテリア神殿にとっては異端な存在”でしょうから、あの二人を例えに出す事自体が間違っていますわ。)

ヨシュアが小声で訊ねてきた質問に対してエステルは複雑そうな表情で答え、エステルの答えを聞いて困惑しているミントにフェミリンスが静かな表情で指摘した。



「!!……だから、賠償金―――――異世界での宗教戦争の際の我が国からの大規模な支援を失わせない為にも、第9条を定められたのですね………」

一方アリシア女王の推測を聞いて目を見開いたレーグニッツ知事は複雑そうな表情で呟き

「―――――まさか
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