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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ディル=リフィーナの宗教事情〜
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”に分類される宗教組織も存在する。光陣営の過激派の宗教組織の中でも”筆頭”の宗教組織の現在の教義は簡潔に言えば”闇陣営は絶対悪であると位置付けをし、そんな絶対悪たる闇陣営を殲滅する事が世界に平和をもたらせる事ができる”だ。そして我が国は”光陣営と闇陣営の共存”を謳っているとはいえ、光陣営の過激派からすれば”闇陣営”も同然の”闇夜の眷属”の国――――――それも数ある闇夜の眷属の国の中でも最も国力、戦力を保有する大国だ。ここまで説明すれば、我が国の次の戦争相手もそうだが、”今までこのゼムリア大陸で起こった戦争とは全く異なる戦争”である事も察しがつくだろう?」

「ま、まさか………」

「”光陣営の過激派の筆頭の宗教組織との戦争”―――――それも、貴国のゼムリア大陸への進出が起こるまで宗教組織が七耀教会しか存在しなかったゼムリア大陸にとっては無縁の戦争―――――”宗教戦争”ですか………」

シルヴァン皇帝は説明を終えた後問いかけをし、シルヴァン皇帝の問いかけを聞いて察しがついたクローディア王太女は不安そうな表情を浮かべ、アリシア女王は重々しい様子を纏って呟いた。

「その通りだ。しかも性質の悪い事に我が国に宗教戦争を仕掛けようとしている光陣営の過激派の筆頭の宗教組織は数ある宗教組織の中でも”武闘派”の宗教組織である事からその宗教組織に所属している聖職者や信者達は何らかの戦闘技術を修めている。―――――それこそ七耀教会の武闘派集団である”星杯騎士団”等歯牙にもかけない規模の戦力を保有している。」

「あ、あの”星杯騎士団”ですらも歯牙にもかけない規模の戦力を保有している武闘派揃いの宗教組織が異世界には存在しているなんて……」

「……シルヴァン陛下。シルヴァン陛下は先程貴国は”光陣営と闇陣営の共存”を謳っている国と仰っていました。実際に光陣営のイーリュン神殿と闇陣営のアーライナ神殿を共存させている件も考えると恐らく貴国はイーリュン神殿を含めた光陣営の宗教組織と交流があるのではないのでしょうか?その交流をしている光陣営の宗教組織に仲介してもらって貴国に戦争を仕掛けようとしている宗教組織との和解をしてはいかがでしょうか?」

シルヴァン皇帝の話を聞いて自分達にとっては全く未知の存在であるマーズテリア神殿の一端を知ったルーシー秘書官は信じられない表情を浮かべ、アルバート大公は真剣な表情を浮かべてシルヴァン皇帝に指摘した。



「それは”絶対に不可能だな。”そもそも、話に出た我が国に戦争を仕掛けようとしている宗教組織は我ら”闇夜の眷属”の事を”害虫”や”魔物”扱いしている。そんな我らが他の光陣営の宗教組織に仲介を頼んだ所でよくて仲介を断るだけ、最悪は我らが仲介を依頼した光陣営の宗教組織まで闇陣営に堕ちたと判断されてその光陣営の宗教組織
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