西ゼムリア通商会議〜ディル=リフィーナの宗教事情〜
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賠償金の金額が天文学的な莫大な金額だからと言って減額すべき等と言った”戯言”を口にするつもりではないだろうな、”焦土”と化したクロイツェン州に物資一つすら支援しなかった”中立国”のレミフェリアが。」
「そ、それは………」
「……………………」
説明をした後嘲笑を浮かべてレミフェリアに対する皮肉を交えたシルヴァン皇帝の問いかけに反論できないルーシー秘書官は辛そうな表情で答えを濁し、アルバート大公は重々しい様子を纏って黙り込んだ。
「賠償金の支払いについてだが、その書面にも書いてある通り支払いは一括ではなく分割払いで構わない上、メンフィルによるエレボニアの”保護”が終わるまでは賠償金の支払い自体も待ってやる。」
「貴国によるエレボニアの”保護”が終了するまでは賠償金の支払い自体も待つという事は、エレボニアはメンフィルの”保護”を終了した翌年から賠償金の支払い義務が発生するという事でしょうか?」
シルヴァン皇帝の話を聞いてある事が気になったクローディア王太女はシルヴァン皇帝に確認した。
「ああ。ちなみに分割の支払い方法としては1年ごとの分割払いで、分割の最低支払額は20兆ミラだ。―――――先に言っておくが、こちらの調査並びに想定では戦後復興が完全に完了し、更に経済も回復したエレボニア帝国全土の税収は約200兆ミラとの概算が出ているから、戦後のエレボニアにとっても決して無理な支払い方法ではあるまい?」
「それは………」
「1年ごとに20兆ミラとすれば、賠償金の支払いを完遂できるのは250年後ですか………ハハ……予想できたとはいえ、やはり私達の代で完遂することは不可能だな………遥か未来の私達の子孫達には先祖である私達が残した負債で苦労をさせる事になり、申し訳ないな………」
(オリヴァルト殿下………)
シルヴァン皇帝の指摘に反論できないレーグニッツ知事は複雑そうな表情で答えを濁し、重々しい様子を纏って呟いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、オリヴァルト皇子の様子をクローディア王太女は心配そうな表情で見つめていた。
「シルヴァン陛下。賠償金の支払い方法として”物納”も認めるとの事ですが、具体的にはどのような物資による物納を認めて頂ける事もそうですが、物納の際の賠償金の相殺等はどのようになっているのでしょうか?」
「物納する物資の種類は基本的には問わない。食料、衣類、医療物資等は当然として武器防具や兵器でも構わん。そして物納の際の賠償金の相殺の件についてだが、その時の西ゼムリア大陸でのその物資の平均相場の金額分を相殺とする。ちなみに鉱石類、武器防具、兵器に関しては相場の1,3倍の金額分を相殺してやる。」
「え……どうして、鉱石類、武器防具、兵器の物納に関しては相場の金額
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