1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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を聞いたピカチュウは、抵抗する気が失せてしまった。
「くそ!ピカチュウや皆のポケモンを返せ!」
「返しなさい!」
「ハピィ!」
サトシ達は、気球で上がっていくロケット団に向かって大声を上げる。それを上空から見下げるコジロウとムサシ、ニャースは、彼らを煽った。
「ふん!返せと言われて、返す泥棒が、この世界が居るもんか。べぇー」
「悔しいなら、ここまでおいでぇ。べぇー」
「今、おみゃーのポケモンは、このピカチュウだけだと知ってるにゃ」
「そして、歴代のお仲間のジャリボーイやジャリガールも居ないこともなぁ」
「今回は、残念だったわねぇ。ジャリボーイ」
コジロウやムサシも、勝った気で、サトシを煽っていく。
「くっ」
サトシは、ただ悔しがり見上げるしか無かった。一方、気球では、歓喜が上がっていた。
「「「ヤッター!ヤッター!」」」
「ジャリボーイに、初勝利の瞬間だぁ」
「感動だにゃー」
「私達に、遂に運が回ってきたのね」
「ソーナンス」
既に、盛り上がっているロケット団の乗る気球は、見る見る上昇し、ポケモンセンターの屋根のより高く登っていき、次第にポケモンセンターから離れようと移動して行く。
「くそ、どうしたら」
サトシは、考えた。
(ポケモンは、他に持っていない。ピカチュウは、あの状況。気球は、ドンドン上がっていって、届かない。仮に、飛び乗ろうとしたら、あれで撃たれて、落ちてしまう。)
彼は、途中で考えるのを辞めて、ただ追いかけて奪い返すしか無いと、すぐさま判断し、動こうとしたその時だ。
「サトシ!」
後ろから、自分の名前を呼ばれて、サトシは振り返った。そこには、駆け寄って来たヒョウリだった。
「一体、何があった。それに、あの気球は」
何があったのか理解していないヒョウリに、サトシは教える。
「ヒョウリ、大変だ。ポケモン達が奪われた!」
走ってきたヒョウリにそう教える。
「何!まさか、あのニャース柄の気球で飛んでいる連中にか」
「あぁ」
サトシに続けて、ジョーイも彼に告げた。
「相手は、ロケット団よ」
「何?」
ジョーイから相手の名前を聞いたヒョウリは、目つきが変わった。そして、上空の気球とポケモンが入ったモンスターボールの袋を睨む。
「・・・ジョーイさん。俺が預けたポケモン達5匹は?」
「貴方のポケモンも、他の人達のと一緒に」
「俺のピカチュウもだぁ。あのバスケットの中で、捕まってる」
ほんの少しだけ、黙ってから彼は発言した。
「よし、・・・俺に任せろ」
「え?けど、君のポケモンもロケット団に」
「ある」
端的に答えヒョウリは、自分の右腕を少し動かした。すると、右腕の裾の中から1つのモンスターボールが出てきて右手で掴んだ。それを見たサトシとジョーイは、目を丸くした。
「モンスター
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