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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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、火災警報は鳴ってない。一体、何が。・・・あれ、モンスターボールがない」
「ハピハピ」
「それに、ここで寝ていたはずのピカチュウも」
部屋に入ると、預かっていたポケモン達のボールや治療用のカプセルに入ったポケモン達の姿が消えていたのだ。何が起こったのか理解出来ないまま、次々起こるアクシデントに驚くジョーイもハピナス。そこへ、サトシが走ってきた。
「ジョーイさん」
「ん?あ、君は、昼間のピカチュウのトレーナー君」
「一体、何があったんですか?」
「大変なの。預かっていた皆のモンスターボールや貴方のピカチュウが消えたの?」
「えぇ!」
ジョーイの言葉を聞いて、サトシは驚き、すぐに部屋の周り見渡した。そこには、たしかにモンスターボールやポケモン達の姿が消えていた。
「ピ、ピカチュウ!」
サトシは、不安な顔となり、すぐさま大声でピカチュウの名前を叫んだ。
「・・・」
「ピカピ」
「!」
すると、煙の奥から微かにピカチュウの返事が聞こえたのだ。
「ピカチュウ!一体、どこなんだ」
「気をつけてね」
「くそ、煙で何も見えない」
サトシとジョーイは、煙の中に入っていく。前は、全く見えない為、サトシはゆっくり近づいていく。
「「フフフ」」
「!」
サトシは足を止めた。進む先の立ち込める煙の中から、笑い声が聞こえてきたのだ。
「誰かいる?」
「一体、誰なの?」
ジョーイが、笑い声の相手に向かって、そう問いた。
「一体誰なのっと、聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」
ジョーイに対して答えた声は、大人の男と女のものだと分かった。そして、その声とセリフを聞いたサトシの顔つきが、一気に変わった。
「まさか、その声とセリフは」
サトシには、その声とセリフに聞き覚えがあった。
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな(かたき)役」
「「とぉ!」」
煙の中を2つの影が飛び上がり、その正体が現れた。
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「銀河を駆ける、ロケット団の二人には」
「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ」
「ニャーんてな!」
「ソーーーナンス!」
その正体は、胸にRと書かれた白い服を身につけた、大人の赤髪のロングヘアーの女性とセンター分けにした青髪の男。そして、ポケモンのニャースとソーナンスだった。
サトシは、その一団を見て、やっぱりと思って叫んだ。
「ロケット団!」
サトシがそう怒鳴ると、女が返事をする。
「やぁ、久しぶりねぇ。ジャリボーイ」
男も続けて話しかける。
「元気にしてたか?」
そして、ポケモンなのになぜか人の言葉が話せるニャースも話した。
「久しぶりなのにゃ」
彼らを見たサトシは、拳をぎゅっと握り睨んだ。

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