暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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て、そいつらも凄く嬉しいだろうな」
「まぁな」
「・・・なぁ。・・・昨日の件をむしり返すようなことは言いたくないが」
「ん?」
「お前が、もし自分のポケモンでもないポケモンまで助けたいという気持ちがあるというなら、もっと賢く動いた方がいいぞ」
「・・・」
「じゃないと、いつか、もっと大切なものを失う羽目になる」
「・・・」
「さてと」
ヒョウリは立ち上がり、飲みきった紙コップをゴミ箱へ捨てた。
「俺は、ちょっと用事があるから、夜まで出掛ける。じゃあ、またな」
ヒョウリは、そのまま外へ外出し、サトシはセンターの中で時間を過ごした。


時刻は過ぎて行き深夜0時過ぎ。
街のあちこちでは、次第に明かりが落とされていき、ポケモンセンターも一部を除いて電気が切られていた。サトシをはじめ、ポケモンセンターに泊まる多くのトレーナー達は、各自の部屋で眠りに付いていた。一方で、預けられてたポケモン達は、モンスターボールの中や回復用の機器やベッドの上で眠っていた。昼間に怪我を負ったピカチュウも共に。
センター内の一室では、明かりが点いていた。
「はぁ〜〜〜」
中では、明日の準備と、本日治療したポケモンのデータをパソコンでまとめているジョーイが、まだ起きていた。明日も仕事があるのに、仕事熱心な彼女は、あくびをしながらも仕事をしている。
「ハピハピ」
そこへ、一体のナースの格好をしたハピナスが、ジョーイにコーヒーを持ってきた。
「あら、ありがとう。ハピナス」
「ハピハピ」
コーヒーを受け取り、眠気を和らげ仕事を早く済ませようとしていたその時。
ウィーン、ウィーン、ウィーンと施設内で、警報音が鳴り響いた。
「な!」
「ハピ!」
突然の警報に、ジョーイとハピナスは驚いた。そして、ポケモンセンター内にある宿泊者のいるフロアでは。
「ン、ンンン。ハッ・・・なんだ?」
個室で寝ていたサトシが、突然鳴り響いた警報音に気付き、目覚めた。急いで、部屋を出ると。廊下では、他の部屋から顔を出して、たくさんのトレーナー達も起きていた。
「なんだよ、この夜中に」
「火事か?」
「ちょっと、何よぉ」
突然の警報音に、パニックになる宿泊者達。
すると、ドガァァァン、ガシャャャンと今度は何かが壊れたり、崩れたりする音が響いた。
「なんだ?爆発か?」
「逃げた方がいいじゃないか?」
よりパニックになる彼らに対して、サトシは。
「ピカチュウ!」
すぐに動き出し、音がした方へと走って行った。


先程の崩れる音を聞いたジョーイとハピナスは、音がした方へ向かっていた。そこは、トレーナーから預かったポケモン達のモンスターボールや治療中のポケモンがいる保管と治療のフロアだった。フロアの中に入ると、煙が充満していた。
「くっ、煙。火災?けど
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