1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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我のように腫れていた。それに身体中、あちこち擦り傷が出来ていた。
一方、ヒョウリは、自分のラグラージの元へ駆けっていた。
「どうだ、ラグラージ」
「ラァー、ジ」
ヒョウリに返事をするラグラージは、少し苦痛な顔をしていた。ヒョウリは、ラグラージの右手を見ると、凄く腫れて怪我を負っているのが分かった。その怪我を見たヒョウリは、サトシに抱かれているピカチュウの方を見た。
「あのピカチュウのパワー、想定以上だな」
(もし、ラグラージにじめんタイプが無かったら、この勝負は負けてたかもな)
ピカチュウに対して、そう評価するヒョウリは、ボールを取り出して、ラグラージを戻した。
「ご苦労だ、ラグラージ。・・・サトシ」
サトシは、ヒョウリに呼ばれ、顔を向ける。
「この勝負、引き分けだ。このままだと、ポケモン達にダメージが重なって、明日もポケモンセンターで1泊する羽目になるぞ」
サトシは、ヒョウリの言っていることは、正しいと分かっていた。少し悔しさもあるが、ピカチュウの方が、大事だと理解もしていた。
「・・・あぁ、この勝負。引き分けだ」
サトシとヒョウリは、互いにその結果で納得し、バトルを終えた。
二人が、その様なやり取りをしている中、練習場の中にある林に潜んでいる者達がいた。先程からのバトルを、その何者か達が、ずっと見ていたのだ。
「あのラグラージ、結構強そうだな」
「えぇ、あのピカチュウを、あそこまで相手に出来るんだから、間違いなく強いポケモンよ」
「ピカチュウは、今のダメージでまともに動けないにゃ」
「となれば、あのラグラージと共に、確実にポケモンセンターに預けられる。そこで」
「私たちが、預かった他のトレーナー達のポケモンと一緒に盗めば」
「ニャー達のものにゃ」
「ソーナンス」
潜んでいる彼らが、その様な悪巧みをしていることに、誰も気付かなかった。
ポケモンセンターに戻った二人。サトシは、受付で怪我をしたピカチュウを預け、ヒョウリはラグラージ以外のポケモンを含めて5つのモンスターボールを、ジョーイに預けた。預かったジョーイは、後にピカチュウとラグラージの怪我の具合を見て、サトシとヒョウリへ少しだけ注意をして、それを受けたサトシとヒョウリは、ポケモンを預けた後、センター内の休憩所で、お茶を飲んでいた。
「お前の、ピカチュウ。本当に凄いな」
「あぁ。俺のピカチュウは、世界で最強のピカチュウで、俺の一番の友だちだから」
「友達か。確かに、お前らの見ていると丸で親友って感じがするな」
「あぁ、ピカチュウは俺の大事な親友だ」
「他のポケモンはどうなんだ?」
「え?」
「あのピカチュウ以外にもゲットしたポケモンは勿論いるんだろ」
「あぁ、勿論。他の皆も大事な俺の仲間さぁ」
「お前、みたいなトレーナーにゲットされ
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