暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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べ!ピカチュウ」
ピカチュウは、(でんこうせっか)の勢いに乗って、高く飛び上がった。そのまま、ラグラージに目掛けてジャンプする形となり、突っ込んでいく。
「空中なら、躱せないぞ。ラグラージ、れいとう」
「ピカチュウ、エレキネットだ!」
「ピィカ!」
ピカチュウの尻尾に黄色の電気の球体が発生し、そのままラグラージに目掛けて投げた。そして、その球体は飛ぶ途中で開き、網状へと変化した。でんきタイプで、相手の動きを封じることが出来るわざだ。
「ッ、れいとうビームで落とせ!」
ラグラージは、(れいとうビーム)で(エレキネット)を相殺する。それで、僅かに起こった煙の中を、ピカチュウは勢いよく突き進んだ。
「そのまま、回転して渾身のアイアンテールだ!」
「ピィィィカァー!」
ピカチュウは、空中で身を翻しながら、尻尾を光らせ、ラグラージへ向かう。
「ラグラージ!かわらわりで打ち負かせ」
「ラァァァジィ!」
ピカチュウとラグラージ、互いの尻尾と手がぶつかり合い、先程よりも凄い衝撃波が起こった。互いのパワーは、このバトルの中で最大のパワーを出しているのだろう。トレーナーであるサトシとヒョウリは、ただ自分たちのポケモンを見守るだけだった。
「頑張れぇ!ピカチュウ!」
サトシは、ぶつかり合いをしているピカチュウへ応援する。
「・・・ラグラージ!」
だが、ヒョウリは、ラグラージへの応援でなく、ある指示を出した。
「もう1つを使え!」
突然の指示にラグラージは、答えた。今、ピカチュウの尻尾を受けている右手とは逆の左手で、今度は(かわらわり)を発動したのだ。
「なっ!」
サトシは、その事に気付いた。
「マズイ。ピカチュウ、気をつけろ!」
サトシは、すぐさまピカチュウに警告する。だが、ピカチュウには、それに答える事が出来なかった。今、最大パワーで(アイアンテール)を放ち、ラグラージを押そうとしているからだ。少しでも、力や集中を抜いたら、打ち負かされてしまう。それでも、ラグラージの左の(かわらわり)が発動し、ピカチュウに目掛けて突き出した。
「ピィカ!」
やっと、その事に気が付いたピカチュウ。すぐさま、(アイアンテール)を中断し、回避行動に移ろうとするのだが。
「遅い」
ピカチュウは、身を翻そうとしたが、尻尾に力を込め過ぎた上、中断したせいでバランスを崩し、そのまま左手の(かわらわり)を受けてしまった。
「ピィッカァァァ」
そのまま、サトシに向かって突き飛ばされた。
「ピカチュウ!」
サトシは、ピカチュウの落下地点まで走り出し、そのまま体で受け止めた。
「ピカチュウ、大丈夫か!」
「ピカ、ピ」
ピカチュウは、返事をするが、ダメージが受けたせいで、まともに会話は出来ない。サトシは、ピカチュウの顔から尻尾に目線を移す。尻尾は、怪
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