1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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な」
ピカチュウ側のフィールド表面が、凍っていたのだ。先程のラグラージの(ハイドロポンプ)によるスプリンクラーの雨でフィールドが濡らされ、今躱した(れいとうビーム)がフィールドを凍らせて、氷のフィールドへと変えたのだ。
「ピカッ」
「くそ、これじゃあ。余り動けない」
凍らされたフィールドの表面は、摩擦抵抗が少ない為、機動力が高いピカチュウにとっては、体勢を維持することが難しくなる。
「さて、ここからだ。ラグラージ、ハイドロポンプだ」
「こうなったら、正面勝負だ。ピカチュウ、でんこうせっか!」
ラグラージへ突っ込んでいくピカチュウ。
「また、同じ手か。ラグラージ、かわらわり」
「躱せ!」
間一髪で、ラグラージの(かわらわり)を躱し、背後へ回った。
「よし。ピカチュウ、アイアンテールだ!」
「ピィカー」
「後方、ワイドガード!」
「ラージ!」
両腕を構えて、ピカチュウの攻撃を間一髪で防いだ。
「今だ、尻尾を掴め!」
「ピカッ!」
ラグラージは、(アイアンテール)を終了したピカチュウの尻尾を強く掴んだ。
「相手側に投げろ」
指示通り、ラグラージは、そのままピカチュウをサトシ側のフィールドに投げ飛ばした。
「ピカァァァ」
「あ、ピカチュウ」
投げ飛ばされたピカチュウは、凍ったフィールドにぶつかるとそのまま滑っていった。
「よし、れいとうビーム」
「くそ、10マンボルト」
互いのわざが、またぶつかり合い、空中で爆発して煙が舞い起こる。
「ふん、まだ無理か。だが、そのフィールドじゃあ。ピカチュウは、まともに動けない。煙が消えたら、ピカチュウへもう一度、れいとうビームだ」
ヒョウリは、勝つ確証した上、次の攻撃準備に入る。だが、サトシも打開策を考えていた。そして、ピカチュウにある指示を出した。
「ピカチュウ。あの手を使うぞ!」
「ピカ!」
(あの手?・・・何をする気だ?)
ピカチュウは、サトシの意図を理解したようで、返事をする。一方、ヒョウリは、サトシの言葉を聞いて警戒した。
「ピカチュウ、地面に向かって思いっきりアイアンテールだ!」
「ピカ。ピィカァー!」
ピカチュウは、自分のフィールドに目掛け、渾身の(アイアンテール)を食らわせた。それにより、攻撃を受けたところを中心に、氷のフィールド全体の地面ごとヒビが入り、氷が砕け散ったのだ。
「何!」
「よし、これで足場は大丈夫だ」
「ピカ」
その光景を見たヒョウリは、少しだけ驚いた顔をした。
「そうか、中々のパワーのようだ。だが、先程から受けたダメージは、ピカチュウの方が多いぞ」
「まだまだ、これからだぜ。ピカチュウ!もう一度、近づくぞ」
「ピカッ!」
「でんこうせっか」
「ピカァァァ」
「ラグラージ、じしんだ!」
「ラージィ!」
「飛
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