1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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。
「ヒョウリ!」
階段を登ってきたサトシは、ヒョウリに近づく。そして、彼の手に持つものを見た。
「それは?まさか、それで」
「あぁ。悪いが、俺だけが行く。俺とお前ではワイヤーが切れる。だから、下から追いかけろ」
そう言って、歩道橋の手すりへ足をかけて一気に飛び降りた。
「あ」
サトシは、飛んだ彼を見て驚くが、ヒョウリは飛んだ瞬間に握っていた発射器のトリガーを再度引いた。すると、内蔵されたモーターが回転し、ワイヤーをドンドン巻き上げたのだ。
それで、地面に落ちること無く、気球へと引かれていった。
「・・・よし」
それを見守っていたサトシは、歩道橋から急いで降りて追跡を続けた。
一方、ロケット団達は、飛んでいるハッサムに狙い撃ち続けていた。
「くそ、もうエネルギーがない」
「何?」
「ピカチュウ、もっと電撃を出すにゃ」
ニュースがカプセルに閉じ込めているピカチュウに、そう催促する。
「ピィーカ」
ピカチュウは、当然の様に、そっぽを向いて無視をする。
「く、駄目だにゃ」
「こうなったら。念のために用意したポケモン捕獲用ネットランチャーで」
コジロウが、何か新しい道具を出そうとしたその時だ。
グラッと気球が突然揺れた。
「おわぁ」
「なによ」
「なんだにゃ」
突然の揺れに驚くロケット団。暫くして、ドスンと下から何かの音がした。3人は、互いに目線を合わせて、嫌な顔をした。そして、すぐさま真下を見た。
「「「あぁぁぁ!」」」
目線の先には、先程ポケモンセンターから盗んできたモンスターボールの入った大きな袋が、道に落ちていた。
「ちょっと落ちてるじゃない」
「なんで?」
「どうしてだにゃ」
「ソーナンス」
4人が、突然のことで理解が出来ていない中、誰かが話しかけて来た。
「そりゃ、俺が切ったからだよ」
「「「・・・」」」
突然の声、驚く4人。声がする方を見ると、一人の男が、バスケットの中に乗り込んでいた。ヒョウリだ。
「うわぁ、なんだ」
「なんなのよ」
「何者にゃー」
「ソーナンス」
いきなり、現れた男にビビっている4人。
「なぁ、お前ら」
そんな4人にヒョウリは話しかけ、質問した。
「お前ら、本当にロケット団か?」
その質問に、4人は。
「あぁ、そうだ」
「そうよ。ロケット団よ」
「有名な悪い組織だにゃ」
「ソーナンス」
そう答えた4人。そして、ヒョウリは、4人のうち、人間であるコジロウとムサシの顔、そして、服装のRの字を見た。
「そうか。どうやら、本物らしいな」
ヒョウリは、彼らがロケット団だという何かの確証を持ったようだ。
「そうよ。あんた、人の仕事を邪魔するんじゃないよ」
「あぁ、それは悪いな」
「さぁ、痛い目に合いたく無かったら」
「この気球か
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