1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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ボール?」
「なぜ、そこに?」
「こいつは、非常時用で常に持ち歩いている奴だ」
そう言って、ヒョウリはモンスターボールのボタンを押し、大きくなったボールを投げた。
「いけ」
投げたモンスターボールから出てきたのは。
「ハッサム!」
(むしとはがねタイプ)であるはさみポケモンのハッサムだった。
「あれは、ハッサム」
「ハッサム、あの気球から吊り下げているワイヤーを切れ。無理なら、牽制しろ。俺がやる」
「ハッサム」
ヒョウリの指示に、羽で空を飛んでいるハッサムは聞いて、空を飛んでいくロケット団の気球目掛けて飛んでいった。
「ハッサムは、そんなに長く飛べないし、相手の抵抗があるだろう。俺が、直接気球に取り付く」
ヒョウリは、そう言うと、外へと走っていた。
「え?どうやって、おい」
サトシは、彼の後を追いかけた。
空を飛んで逃げて行くロケット団は、勝利気分を味わっていた。すると、ニャースが下の方をふっと見て、あるものに気付いた。
「ニャー大変だにゃ。下からポケモンが向かって来るにゃ」
その言葉を聞いて、ムサシとコジロウも共に見る。
「「何?」」
目線の先には、飛行しているポケモンのハッサムが居た。
「ハッサムだにゃ」
「誰かのポケモンか?くそ、預けていない奴のか」
「ちょっと、どうするのよ」
三人が焦っていると、コジロウが足元の機械を見た。
「仕方ない。まだ、撃てるこいつで」
コジロウは、先程サトシに撃った機械を取り出した。それを、飛んできたハッサムに向けて、狙いを定めるとスイッチを押した。そして、溜めていたピカチュウの電撃を、機械の先から再び放つ。
「!」
ハッサムは、飛んできた電撃を間一髪で、避ける。
「くそ、ちょこまかと」
続けて、コジロウが電撃を立て続けに2発、3発と撃つが、全て躱される。
「ちゃんと狙いなさいよ」
「分かってるよ」
ロケット団は、気球に向かってくるハッサムを相手に、完全に気を取られている。一方で、気球の真下では、ヒョウリが走っていた。ポケモンセンターを飛び出して、ロケット団の気球を追う彼。その後ろには、同じくサトシも追いかけて走る。
暫くして、気球はポケモンセンターを離れて、街を出ようと街中を漂う中、ヒョウリは気球が通る先を見て、歩道橋があるのに気付いた。彼は、すぐに階段を登る。登りながら、彼は、腰に着けていたウエストポーチから何かを取り出した。それは、グリップにトリガーの付いたL字状の道具で、先に何か鋭いモリのようなものが付いていた。登りきった彼は、すぐさまそれを気球のバスケットの底へ狙いを定めた。そして、トリガーを引いた。先に付いたモリの部分が発射され、それが見事にバスケットの底に刺さった。モリの根本には、細いワイヤーがついていて、ヒョウリの手に持つ発射器と繋がっていた
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