1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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をしたのも事実だ。そこは、謝罪する」
「いや、別に謝って欲しいわけじゃあ」
「だが、人間が悪くてもポケモンが悪くても、敵対した以上、自分や周りの者を守るのは大事なことだと俺は思っている。それで、結果が悪でも、守りたい自分や周りの人を守れるなら、時には手を汚す必要もあるんじゃないかと。それは、決して自分が無実だと言っている訳ではない」
「・・・」
「だから、俺が悪党に思えるなら、それでもいい。俺は、ああやるべきと、判断してやった」
「別に、俺はお前のことを」
「俺のあんなやり方を見て、一度も俺が嫌な奴に思わなかったのか?」
「・・・ごめん。少し思った」
「ふっ、別にいいさ。人には、それぞれ好みと考えがあって当然だ。ポケモンも同じ。好きな奴、嫌な奴、そんな奴らと出会ってこそ、人もポケモンもまた学んで、成長する」
そう言って、ヒョウリは、コップの水を一口飲んだ。
「さて、この話しは終わろう。お互い、気分が悪くなるだけだ」
「あ、あぁ、そうだな」
その後も互いに食事を続けたが、サトシは食事のペースが遅かった為、先にヒョウリが食事を終えて、黙って立ち上がる。そのまま、食器返却口へと持って行く彼は、立ち止まった。
「なぁ、サトシ」
「?」
「あとで、俺とバトルしないか?気晴らしに」
サトシに、ポケモンバトルを申し込んだ。
「・・・あぁ、やろうぜ」
「ピカピカ」
サトシとピカチュウは、少し元気を取り戻してバトルを受け入れた。
二人は、ポケモンセンターの外に出た。
施設の隣には、トレーナーが利用するポケモンバトル用の練習場があった。丁度、練習場内には誰も居ない様子で、フィールドは使用出来るようだった。
「それじゃあ」
「やるか」
サトシとヒョウリは、互いに左右へ別れると、フィールドのトレーナーゾーンに移動し、ヒョウリがバトル前のルール確認を取った。
「使用ポケモンは、互いに1体ずつ。戦闘不能か降参した方が負けだ。いいな?」
「あぁ、勿論だ」
互いに確認が取れたことで、お互いに参加させるポケモンを出すことにした。
「行け、ピカチュウ!キミに決めた!」
「ピィカ!」
サトシに呼ばれたピカチュウは、彼の肩から飛び降り、バトルフィールド内に入る。
「行け、ラグラージ!」
ヒョウリは、腰のモンスターボールを1つ、上へ投げた。投げたボールが開き、光を放つとフィールドに中のポケモンを出て来た。
「ラージ」
ボールから出たラグラージは、フィールドの中でピカチュウと対峙する。
「いいか?」
「あぁ」
「それじゃあ。・・・開始だ」
ヒョウリがバトル開始の合図を出した。その合図の瞬間、サトシは、ピカチュウへ速攻で指示を出した。
「ピカチュウ、でんこうせっかだ!」
「ピカァ!」
ピカチュウは、(でんこうせっか
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