暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
3話「サトシとヒョウリの考え」
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ハルタス地方<ミョウコシティ>
ここは、ハルタス地方で最も東の街で、真南に進めばフィオレ地方、真東に進めば、ジョウト地方となる。
サトシとピカチュウ、ヒョウリ、そして他の乗客達は、バスでの騒動の後、無線で駆けつけて来た救援隊により、保護を受けた。そのまま乗客と共に、迎えに来た別のバスに乗り、この街へ無事に到着した。到着した時刻は、既に夕暮れで、乗客達は急遽手配されたホテルやポケモンセンターで一泊することとなり、後日改めて事故について一人一人に事故の聞き取りをすることになった。勿論、野生ポケモン達とバトルしたサトシ達もだ。
翌日、サトシは昼前にポケモンセンターの個室で、警察のジュンサーから事故の時にあった出来事で、詳しく状況を聞かれ答えた。話は、30分程で終わり、その後昨日からジョーイに預けて怪我の回復を受けていたピカチュウを受け取り、ポケモンセンターの食堂で昼食を取っていた。
「昨日は、散々だったな。ピカチュウ」
「ピィ〜カ」
飯を食べながら、サトシとピカチュウとそうボヤいていると。
「やぁ、隣いいかい」
横から話かけられ、サトシは振り返り、見上げた。
「・・・ヒョウリ」
そこに居たのは、昨日バスで一緒になり、共に野生ポケモンとバトルした上、少しだけ口論となったヒョウリだった。
「あぁ、いいよ」
サトシの了承を受けたヒョウリは、テーブルの反対側の席に付いた。
「ピカチュウ、元気そうで良かった」
「あぁ」
「ピカ」
「警察の話は、終わったのか?」
「あ、うん」
「そうか。俺もさっきだ」
そして、ヒョウリも食事を始めた。二人は、そこから暫く会話がないまま食事したが、サトシの方から、会話を切り出した。
「なぁ、ヒョウリ」
「ん?」
「その・・・」
「・・・」
「昨日、その・・・悪かった」
「・・・」
「俺、あの時、どうしても嫌になったんだ。あのまま、あのリングマやヘルガーをただ、撃退することが、良いことだと思わなかった」
「ピカピ」
サトシが、また悲しい顔をして話すのを見て、ピカチュウは、サトシを宥めようとする。
「・・・」
「勿論、あの時は、バスに乗った乗客の人を助けることは第一に考えたさぁ。それでも、もっと他に解決する方法があったんじゃないかなって。だって、あのリングマやヘルガー達だって、好きで争ってる訳じゃないみたいだったし、人間があいつらの生活の場を奪った話しが本当なら」
「俺たちにもその責任があるから、これじゃあ、我々人間が悪だと・・・言いたいのか?」
「あ、・・・うん」
「先に言っておく。サトシ」
「・・・」
「俺は、お前の気持ちを否定している訳じゃない。ただ、あんなやり方と考えでは、世の中、そう簡単に通用しないと言ってるんだ」
「確かに、そうだけど」
「まぁ、俺も少し酷い言い方
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