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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第96話 実家に帰ろう!リアスの覚悟と新たな力!後編
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うせ流されるのなら敢えて攻撃を喰らって一瞬の硬直を狙ったのよ!凄まじく痛いし吐きそうだけど……!


「『クリムゾン・ビッグバン・ゼロ』!!」


 私は溜めていた魔力を小さな球に圧縮して彼の腹部に放った。


 本来なら圧縮した滅びの魔力を使って放つ『クリムゾン・ビッグバンアタック』が想定していた使い方だったんだけど、この人に当てるにはそれでは駄目だと思い出るのが早い普通の魔力で応用した技だ。


 もし滅びの魔力なら決着はついていたけど、それをしようとしても滅びの魔力では一瞬硬直が生まれてしまう。この人ならその一瞬で拘束を振りほどいて即座に逃げたはずよ。


「でもこれなら……!?」


 確実にダメージを与えたと思ったのだけどなんと桜さんはクリムゾン・ビッグバン・ゼロを両手で押さえつけて当たらないようにしていた。


「ぐうっ……はぁァァァッ!!」


 そして気合で上空に軌道を変えて逸らしてしまったわ。


「はぁ……はぁ……まさか敢えて攻撃を喰らうとは……やりますね」
「貴方だって軽く防いだじゃない」
「ふふっ、僕の腕が焦げてしまったなんて久しぶりですよ。中々に燃えてきました……!」


 穏やかな人だと思っていたけどその目には闘志の炎が燃えていた。


「……貴方、何だか悪い人には思えないわ。どうしてお母様に雇われたの?」
「ふふっ、僕にも僕なりの目的があるんですよ」
「……やりにくいわね」


 今のお母様は正気じゃないから、雇った人もヤバイ人だと思っていた。桜さんもてっきり見た目は穏やかでも戦いは残虐って感じの人かと思っていたけど全くそうじゃないわね。寧ろ誠実さを感じるわ。


 これじゃ何だか絡め手とか酷い手を使う気にはなれないわ。正々堂々と戦いたくなってしまう好感が持てる人って感じね。


 そんな事を考えている場合じゃないんだけど……できればこの人とはこういう形じゃなくて純粋に戦える状況で戦いたかった。


「でも私は勝たないといけないの。だから全力で行かせてもらうわ!」
「望むところです!」


 私は疾風紅蓮撃を放ち彼も高速で動いて辺りを駆け巡る。お母さまや兵士たちは私達の姿を目では追えないだろう。


「はあァァァァァァッ!!」
「素晴らしい攻撃ですね、でもまだ甘い!」


 疾風紅蓮撃は速さに集中しすぎて足元が隙だらけになるという弱点がある。そしてそれを簡単に見抜いた桜さんは足払いを仕掛けてきた。


(今だ!)


 私はそのタイミングでジャンプして足払いを回避する。そして足の裏から魔力を出して彼に向かって頭突きをした。


「なっ!?」


 不格好だが不意を突くことが出来た。一瞬の
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