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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第96話 実家に帰ろう!リアスの覚悟と新たな力!後編
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になってしまったか分からなかった。そもそもなぜお母様がその謎の人物と接触したのかさえ分からなかった。


「それよりも早くイッセーを助けないと……!」


 サマエルの血はドラゴンにとって圧倒的な殺傷力を持っている。いくらグルメ細胞を持っているイッセーでも耐えきれないほどの凄まじい威力だ。


「少しは静かにしなさい、リアス」
「ッ……お母さま」


 そこに兵士を連れてお母様がやってきた。私は鋭い視線でお母様を睨む。


「お母様!今すぐに私を解放してイッセーを助けなさい!こんな事をしてどうなると思ってるの!?」
「問題はないわ、全てあの男がどうにかしてくれる。サーゼクスもあの男には適わない」


 お母様はハッキリとそう答えた。


「そもそもお母様は何がしたいの!?そんな奴と手を組んでまで私を政略結婚させたいというの!?」
「ええ、そうよ。私は貴方の為を想ってここまでしてるの」
「狂ってるわ!こんなの間違ってる!」
「貴方は何も知らないのよ、力を持たないという事の恐ろしさを……ミスラを知ってるわよね?」
「ミスラおば様……」


 お母様が言ったミスラという人物はバアル家当主の妻のことよ。お母様は名門バアル家の出身なのだけど、弟が当主になってお母様はグレモリー家に嫁いだの。

 
 つまりお母様の弟の妻だからお母様とは弟夫婦の関係にある人よ。まあバアル家の当主とは腹違いの姉弟らしいのだけど……


 ミスラおば様は上級悪魔の一族、ウァプラ家の出身でお母様とおば様は血こそ繋がっていないけど本当の姉妹のように仲が良かったそうよ。私も可愛がってもらっていたわ。


「ミスラと弟……バアル家の当主の間に生まれた息子のサイラオーグ、彼はバアルの特徴である『滅びの魔力』を受け継がなかった。それだけの理由で弟はミスラとサイラオーグを冷遇した。それは貴方も知ってるわよね?」
「……ええ、知ってるわ」


 お母様の弟はサイラオーグが滅びの魔力を受け継がなかったのをミスラさんのせいにしたそうなの。欠陥品を産んだバアル家の面汚しと言われてサイラオーグと一緒に差別されてひどい扱いをされていたのよ。


「……辛かったでしょうね。出来る事なら私の滅びの魔力をサイラオーグにあげたかったわ」
「お母様……」
「でもそれだけならまだマシだったわ。あの時は私も彼女の力になれたから……私が守ってあげられたから……でもよりにもよってあんな病気にかかってしまうなんて……」


 ミスラおば様は眠りの病気にかかってしまった。これは悪魔がかかる病気の一つでその病気になると深い眠りに陥り目を覚まさなくなってしまうの、そして徐々に衰弱していき最後には命を落とすわ……


 この病気は現在も治
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