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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第96話 実家に帰ろう!リアスの覚悟と新たな力!後編
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side:リアス


「はぁぁ……憂鬱だわ」


 イッセーや眷属の子達を部屋に案内してもらった後、私は久しぶりに帰ってきた自室でベットに横になっていた。


「お母様は何故イッセーを家に呼んだのかしら?お礼を言うのなら前の授業参観日の時に来ればよかったのに……」


 私はお母様が何故イッセーを呼んだのか気になった。もしかして私の眷属になってほしいと交渉でもするつもりなのかしら?そんな事をしても無駄なのに……


「どうしてこうなっちゃったんだろう……」


 前は普通に仲良くできていたのに今では喧嘩している。さっきはメンバーの前だから普通でいられたけど、前に電話で話をしたときは酷いことも言ってしまった。


 ……本当は分かっている。お母さまが結婚を早めたのも婿を入れて私が確固たる地位を築いて立派な当主になってほしいからだ。


 お母様は過去にいろいろ苦労をしたらしい。だから娘である私に同じ苦労をしてほしくないからあんなことをしたんだってグレイフィア姉さまは教えてくれた。


 そう、悪いのは私、私が貴族としての義務を果たさずに婚約を無理やり解消したのが始まりだ。


「でも駄目なの……どうしても会いたいの……」


 私は過去に私を助けてくれた人を思い出した。目隠しをされて耳も防がれて猿轡もされて声も出せなかった。手足も縛られていつ殺されるか分からなくて怖くて仕方なかった。


 でも私は殺されなかった。突然大きな衝撃と共に私の体は倒れた、その際に目隠しが外れて空を見ると光り輝く翼を持った人が空の彼方に飛んでいくのが見えた。


 辺りには気を失った悪魔たちがいて私は訳も分からずに遅れてきたお兄様に保護された。


 あれが誰だったのかも分からない、もしかしたら男ですらないかもしれない。でもそれでも構わなかった。


 どうしても私はその人に会いたかった。会ってお礼が言いたかった……


「貴方は何処にいるの、私の王子様……」
『リアスお嬢様、ご夕食の準備が出来ました』
「あっ、分かったわ。直ぐに向かうわ」


 私はボソッとそう呟いた。すると部屋の外からメイドに声をかけられた。


「行きましょう」


 私は身だしなみを整えて部屋を出た。そしてダイニングルームに向かい眷属の皆やイッセー達と一緒に食事をする。いつもならお父様もいるのだけど今日は用事で席を外しているみたいだった。


「いかがですか、兵藤さん。冥界の味は?」
「とても美味しいです」
「お気に召してくださったのなら良かったわ。料理はまだ続きますので心行くまで楽しんでいって頂戴」
「ありがとうございます」


 お母様はイッセーにそう声をかけた。イッセー
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