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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第128話:2人のパフォーマー
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ないのか、とうとうソラは自ら地雷の上に足を乗せ力を加えた。
「僕あの子気に入っちゃった! ねぇ……彼女、僕に頂戴♪」
「…………ふっ」
歪んだ笑みを浮かべるソラに対し、颯人は肩を竦めて鼻で笑うと彼にゆっくり近づき肩に優しく手を置いた。
そして、次の瞬間握り締めた拳でその歪んだ笑みを叩き割る様にソラの顔面を殴りつけた。
「うぐっ?!」
「こいつは警告だ。2度と奏にその面見せるな。次奏の前に出たらこんなもんじゃ済まねぇぞ」
颯人は未だ嘗てない程の怒りを抱いていた。こんな奴に奏が誑かされ、一度は自分から離れて行った事が許せなかった。
そして颯人は決意した。何が何でも、この男から奏を守って見せると。
一方殴り飛ばされたソラはと言うと、颯人に殴り飛ばされたにも拘らずその笑みを崩すことなくまるで吊り上げられたマリオネットの様に立ち上がった。
「クヒ、クヒヒヒヒッ! 大事なんだね、奏ちゃんが? 俄然欲しくなっちゃったよ!」
〈ドライバーオン、ナーウ〉
「取れるもんなら取ってみろ。俺は絶対に奏を離さねぇ」
〈ドライバーオン、プリーズ〉
互いに向かい合いながらドライバーを装着し、左手に指輪を嵌める2人。睨み合う2人の間から、束の間全ての音が消えた。
「「――――変身!」」
〈フレイム、プリーズ。ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!〉
〈チェンジ、ナーウ〉
刹那の静寂の直後、変身した颯人とソラはそれぞれ手に武器を取り相手に斬りかかった。
「ハッ!」
「フンッ!」
颯人の武器はウィザーソードガン一つ。それに対してソラは、透とは違い同じ形状の剣2本。ソラは2本の剣を巧みに操り、颯人の攻撃を防ぎつつ反撃の斬撃を繰り出した。
「ハッ! ハッ! シッ!」
「くっ!? んのやろッ!?」
両手に持った剣を合体させ、鋏の様にした状態で突き出してくるソラの攻撃を颯人はソードモードのウィザーソードガンで受け止める。後ろに下がりつつ勢いを殺した颯人は、身を伏せる事でその一撃をやり過ごし追撃を放とうとしてきたソラの腹に一撃を加えた。
「ハッ!」
「ぐっ?! くっ、やるじゃないか。なら、こんなのはどうかな!」
〈ハイスピード、ナーウ〉
ソラが魔法を発動させると、彼は目にも留まらぬ速さで動き回った。そのスピードに翻弄され、颯人は攻撃を当てる事が出来ない。
「くそっ!? すばしっこい……ぐぁっ?!」
相手の姿を捉える事も出来ないまま、颯人は無防備な背中を斬りつけられた。背後からの攻撃にその場で膝をつくと、ソラは颯人の前に悠然と立つ姿を見せた。武器を持つ両手を腰の後ろに回したりして、完全に余裕を見せている。
「ンフフフフッ! どうしたの? もうお終い
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