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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百一話 20××年 5月5日
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ナガツキのやつもしぶといわね」
「ええ、でもナガツキさん、瀕死の重傷らしいってムツキかんから聞きました」
「まぁ、三人相手ならそうなるでしょうね、実質五人か、よく逃げられたわね」
「ナガツキさんはきっと僕たちが『怪異』から守ってる普通の人々みたいに自由に生きてみたかっただけなんでしょうね」
「そういこと言ってると殺されるわよ、この病室、盗聴器あるんだから」
「そ、そうなんですか!」
「そうよ。でもさぁ、きっと自由な人なんてどこにもいないと思わない?だって私たちが『怪異』から守ってあげないと普通の人達だっていつ死んでもおかしくないんだからさ」
「そう言われてみればそうですね」
「とにかく、もう寝ましょう。『怪異』とナガツキのせいでまた断罪刀の所有者が減れば、今度はけが人の私たちにも出動命令が出るかもしれないんだから」
「そうですね、おやすみなさい、サツキさん」
「おやすみキサラギ、よく生き残ったわね」
*
玄関のドアを爆破した杉本が帰ったその晩、俺とヤヨイちゃんは、倉庫にあった、どういった理由でアカリさんが保管していたのかが、いまいちわからない、でかい木の板を何枚か重ね、さらにその上からガムテープを使用して玄関に設置することで簡易ドアの制作に成功した。
その日の夜から早朝にかけての防犯対策はとりあえず、その簡易ドアでなんとかしのいだ。
次の日の朝、頼んでもいないのに建築業者が新しいドアをもって杉本に爆破された玄関のドアの修理に来た。
時計を見ると、まだ朝の八時だった。
「まだ十時前だぜ、ちょっと早くない?」
「あはは...確かに」
ヤヨイちゃんは顔に苦笑いを浮かべていた。
結局、ドアの修理はその日のうちに終わった。
*
5月5日
携帯の呼び出し音が切れる。
しばらくして俺の携帯の受話口から前妻の声が聞こえてくる。
「杉本君?なにかようかしら?」
「お、おう、アカリ、あのな、ヤヨイの廃棄執行日が一ヶ月延長されたよ」
「あっそ」
「あっそって、もっと喜べよ、自分の娘の寿命が延びたんだぞ」
「でも一ヶ月後には廃棄が執行されるわけでしょう?」
「あ、ああ、まあな。でも、実験体の中から反逆者や負傷者や死亡者が出てな、戦況によっては、廃棄執行日が伸びる可能性もある」
「それって杉本君の予想でしょ?最終的に判断を下すのは上層部よ」
「ああ、そうだな。俺さ、正直、色々あってさ、自分でももうどうしていいかわからないんだ。この前なんかヤヨイに怖い顔でにらまれちゃってさ」
「なによ、今さら。それを覚悟で『怪異』から人類を救うために組織に入って『実験体部隊』の責任者になったんじゃないの?」
「そうなんだけどさ、実際、俺、嬉しんだ。実験体のやつらが次々に死んでくれたおかげ
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