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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百話 20××年 5月4日 その2
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んがいきなり抱き着いてくる。
杉本が舌打ちをする。
「や、ヤヨイちゃん!こんな人目の多いところでそんなこと...じゃなくて!い、いきなり抱き着いてどうしたんだい?しかも震えてるじゃないか?」
ヤヨイちゃんが泣きそうな顔で訴えてくる。
「友助さん、私のお願い聞いてくれますか?」
「ああ、もちろんだよ」
「今すぐここから逃げて警察を呼んでください」
「そ、それはその通りなんだけどさ、だったヤヨイちゃんも一緒に!」
「私、ちょっと今、怖くて足がすくんでいるんです」
「そ、そうか!なら俺が背負うよ」
「ダメです!きっと逃げるときに足手まといになりますから!」
「ダメだ!俺は血は繋がっていないとはいえ、ヤヨイちゃんの父親だ!娘を見捨てる父親なんて最低だ!俺は絶対に君のことを見捨てない!
俺の言葉を聞いたナガツキちゃんが杉本を指さして爆笑している。
「アーハッハッハッ!おもろいわ!ヒーッ!ヒーッ!おもしろすぎる!」
「笑ってる場合か!」
「そんなに怒んないでよ友助。あーはいはい、わかりましたよ、とりあえず私はこの家を出るわ」
「え、でも家族と喧嘩してるんだろ?本当に大丈夫なのか?」
「今日はとても面白いものが見れたからね、そうでしょパパ?」
ナガツキが杉本に抱き着く。
ヤヨイちゃんが複雑そうな表情で杉本から視線をそらす。
「なんだ〜もしかして、杉本さんってナガツキちゃんの父親だったのか!それならなっとくいくな!いや、待てよ!こっちは玄関のドア爆破されたんだ!やっぱりちょっと待て!」
「今日は悪かったな。後で弁償してやるから、じゃあな」
ナガツキちゃんに抱き着かれたまま、杉本が玄関の方へと向かっていく。
「おい!警察呼ぶからちょっと待ってろ!」
「知らん、通報したけりゃ勝手にしろ!どうせ無駄だから!」
ナガツキちゃんと杉本が自宅からいなくなった。
「はぁ〜今日は散々な一日だったな〜玄関のドアどうしよう...」
ヤヨイちゃんが俺に抱き着いてくる。
「や、ヤヨイちゃん...!」
「友助さん...ごめんなさい...わたしのせいで」
「ヤヨイちゃんはなんにも悪くないよ!玄関のドアが爆破されたのはヤヨイちゃんのせいじゃないんだからさ!」
「違うんです...全部、私が悪いんです...」
俺の胸の中で泣きながら何かを懺悔するヤヨイちゃん。
俺は反射的にヤヨイちゃんの背中に両手を回していた。
アカリさんに対する罪悪感が心を襲う。
それでも俺はヤヨイちゃんが泣き終わるまで抱きしめ続けた。
*
「ったくよぉ、人を勝手に人殺しの父親にするなよ『実験体9号』」
「悲しいわね、もう『ナガツキ』って呼んでくれないのね」
「そりゃあそうだろ、お前は『シモツキ』を殺した、お前はもう俺たちの仲間じゃない」
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