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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第九十六話 20××年 5月2日 その3
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「冗談冗談。サツキちゃんさ、怒ると傷口が開いちまうぜ」
救急車から担架を持った医療スタッフたちが出てくる。
「君、高村友助だろ?」
「は、はぁ...なんで俺の名前知ってんの?」
「そりゃあ、知ってるに決まってるだろぉ〜」
「おい!ジジイ!あまり私たちのことは...」
担架に乗せられたサツキちゃんがイカしたおじさんを叱責する。
「はいはい。とにかく、足を負傷して動けないサツキを道路脇に寄せてくれてありがとな」
「み、見てたんですか?」
「GPSだよ、G・P・S!じゃあな!」
どこか陽気でイカしたおじさんはサツキちゃんを乗せた救急者の助手席に乗り込む。
そしてそのまま、瀕死の女子高生を乗せた救急車はサイレンも鳴らさず、俺の前から走り去って行った。
携帯の着信音がなる。
電話に出ると受話口からヤヨイちゃんの声が聞こえる。
「友助さん、どこか出かけてるんですか?ケガはないですか?」
ヤヨイちゃんの声が震えている、もしかして泣いてるのかな?
「お、俺は大丈夫、ちょっとジュース飲みたくなって、自販機で買ってきただけだから。それより忘れ物、学校にちゃんと取りにいったの?」
「は、はい...体操着、今日結構、汗かいちゃったんで洗濯しなくちゃって思って...」
「あっそぉ!な〜んだ!俺の誤解か、よかったよかった!」
「誤解?」
「ううん、こっちの話、ほんじゃ、電話切って家に帰るわ」
「友助さんのお夕飯、温めておきますね」
「うん、ありがとう」
俺は電話を切る。
俺は家に帰ることにした。
「友助さん、自販機にジュースを買いに行った割には、ずいぶんと汗だくですね」
「ハハ...そんなことより俺、腹減っちゃったよ」
「お夕飯、今、温め終えたばかりですよ」
「そうなの?いや〜たすかるな〜!」
俺とヤヨイちゃんは夕食を再開させる。
それにしても、あのイカしたおじさん、どうして俺の名前を知っていたのだろうか。
「友助さん、おいしいですか?」
「うん、おいしい」
ヤヨイちゃんの笑顔がまぶしかった。

次回予告 第九十七話 20××年 5月3日





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