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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第九十五話 20××年 5月2日 その2
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ヤヨイちゃんが料理もできるなんて義父さん知らなかったよ!今日の夕飯のハンバーグもおいしいし!」
「あ、ありがとうございます...」
友助さんがせっかく料理を褒めてくれているというのに、私は顔に苦笑を浮かべるのが精いっぱいだった。
「今度から食事の材料費は俺が出すよ。アカリさんからもらっていたお小遣いは、自分の欲しいものつかいなさい」
「欲しいもの...?」
「ああ、服とか、お菓子とか」
「私...服もお菓子も欲しくありません...」
「ふぇ?」
「お金で買えるものなんでたかがしれてます...私が...私が欲しいのは...」
脳裏にシワスちゃんの無垢な笑顔がよぎる。
そして、そのシワスちゃんは死んだ。
わかっていた、『私達』が常にそういうリスクを背負っていることぐらい。
だから、そうなる前に、勇気を出して言っておかないときっと後悔すると思った。
「私が欲しいのは!」
着信音が鳴り響く。
「あれ、この着信音、もしかしたらヤヨイちゃんの携帯?」
私は電話に出る。
携帯の受話口から女の人の声で英語の音声が流れる。
「友助さん...私、学校に忘れ物しちゃったみたいなので、ちょっと外に出てきます」
「あ!先生からか...もし、欲しいものがあったら遠慮せずになんでもいいなさい」
ヤヨイちゃんは頬を朱にそめたまま、俺をにらむ。
そして、なにも言わずに家を出た。
「俺、なにかヤヨイちゃんの気に障るようなこと言っちゃったかな...」
でも、こんな真夜中に普通、忘れものぐらいで先生が生徒呼び出すか?
「あ、そっか、そういうことか!ヤヨイちゃんも、もう、そういうお年頃だもんな!彼氏の一人ぐらいは...って、こりゃあ、まずいぞ!なんたって真夜中だ!ヤヨイちゃんになにかあったら、アカリさんがこの家に返ってきたとき、アカリさんに合わせる顔がない!」
俺は一応、義父として、保護者として、ヤヨイちゃんの身の安全を守る為に外に出た。
俺はヤヨイちゃんが通っている学校に向かって月明かりが照らす夜道をひたすら走る。
明日は筋肉痛確定だ!
次回予告 第九十六話 20××年 5月2日 その3


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