第六百七十二話 朝はそうなったその八
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「格好良くはなかった」
「それはそうなりますね」
「これは百年もたん国でな」
ソ連はというのだ。
「そしてソ連軍もな」
「恰好悪いとですか」
「思っておった」
「そうでしたか」
「軍歌や軍服のデザインはよかったが」
「ソ連の軍歌って今も使われてますね」
「連合軍にな」
「歌詞を変えて」
連合に相応しい様にだ。
「タイトルとかも」
「しかし軍全体を見るとな」
「恰好よくはなかったですか」
「非常にな、勝てばそれでよくな」
如何なることをしてもだ。
「蛮行の限りもじゃ」
「働くので」
「格好良さなぞ全くなかった」
「あくまで軍歌と軍服のデザインだけですか」
「そうであった、まあそう言うとドイツ軍もな」
ソ連軍の敵だった彼等もというのだ。
「国防軍は兎も角親衛隊の碌でもない部隊はま」
「ユダヤ人の虐殺とかしていた」
「ならず者達ばかりでな」
「恰好悪かったんですね」
「やはり軍服はよかったが」
「親衛隊っていうと黒ですね」
「いや、すぐにジャーマングレーに変わった」
一九三五年辺りからそうなった、ただし親衛隊長であるヒムラーは最後まで黒い軍服を着て通した。
「そうなった」
「そうだったんですか」
「あの有名な黒い軍服の期間は短いのじゃ」
「あれが有名ですが」
「実はな、それでその親衛隊もじゃ」
その彼等もというのだ。
「軍服はな」
「黒じゃなくて」
「ダークグレーだったのじゃ」
「あのイメージは短期間のものだったんですね」
「左様、というかな」
「というか?」
「今の連合軍の方がじゃ」
この軍隊の方がというのだ。
「そうであるな」
「黒ですね、確かに」
「冬服はそうじゃな」
「中央政府軍も各国軍も」
「デザインはそれぞれじゃが」
各国軍も多くはブレザーだが詰襟の軍隊もあるのだ、日本等君主制国家の国が詰襟であることが連合の不思議な法則と言われている。
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