第三幕その一
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第三幕 宙を舞って
皆魔法使いが出したお薬を飲んだり身体に塗ったりしてでした。
皆で宙に舞うことにしました、するとです。
薬の効果がすぐに出て皆宙に舞いました、ドロシーはふわりと宙に立ったまま浮かんで笑顔で言いました。
「凄いわ、実際にね」
「宙に浮かんでるね」
トトも嬉しそうに言います。
「そうなってるね」
「そうね、これも魔法ね」
「オズの国のね」
「実は科学の要素も入れているんだ」
魔法使いも宙に浮かびつつ言います。
「漫画家さんの道具は科学のものだからね」
「それでなんだ」
「そう、だからね」
それ故にというのだ。
「こうした感じなんだよ」
「成程ね」
「そしてね」
「そして?」
「お空を階段を登り降りするみたいに歩ける様な」
そうしたというのです。
「ものにしているんだ」
「そういえば浮かんでいる感じはしないわね」
オズマも宙に浮かんでいます、その上で言うのでした。
「魔法使いさんの言う通りよ」
「階段を登っている感じだね」
「見えない階段があって」
それでといのです。
「そこを歩いて登ってる感じよ」
「そうだね、ただ宙なんで躓くことはないよ」
「何もないから」
「そう、だからね」
「躓くことはないのね」
「そうだよ、だからね」
魔法使いは笑顔でお話しています。
「安心してね」
「宙を歩けばいいわね」
「そうだよ、宙を舞っていようね」
「それではね」
オズマは魔法使いに笑顔で頷きました、そうしてです。
皆は宙を歩く様に舞いながらそのうえで高い場所の本も整頓してお掃除もしていきます。その中で。
ボームさんは高い場所の本を宙に浮かんで手に取って笑顔になりました、そうしてこうしたことを言いました。
「こんな便利なものがあるなんてね」
「いいですよね」
「物凄く助かります」
「そして楽しいです」
「宙に浮かべるなんて」
「そこを歩けるなんて」
「そうだね、オズの国の楽しさはね」
このことはというのです。
「ドロシー王女が最初に来てからだよ」
「ご存知でしたね」
「あの時から」
「あの時も色々な不思議があって」
「凄く楽しい国でしたね」
「魔法も一杯で」
「うん、けれど今ではね」
本を然るべき場所に置きつつです、神宝達五人にお話します。
「あの頃より遥かにだよ」
「不思議に満ちていて」
「魔法もあの時よりも一杯で」
「それで、ですね」
「こうしたものもあって」
「嬉しいですね」
「うん、凄くね」
にこにことして言います。
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