第五百十話 和歌山のデザートその十四
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「頼りになる味方は敵になるとだよ」
「この上なく厄介な敵ですね」
「そうなるんだよ」
まさにというのだ。
「本当に困るよ」
「俺もか」
「相川さんも騙されやすいですから」
志村は不平そうに言ってきた相川にやや声を荒くして言った。
「流石に橘さんや剣崎さんよりましですが」
「そういえば剣崎君もね」
「騙されやすいわよね」
虎太郎と栞も話した。
「橘さんがよく言われるけれど」
「剣崎君も洒落にならない位ね」
「そうよね」
「敵の言うことも信じるから」
「基本疑わないからね」
「それで相川さんも疑わないですよね」
志村はまた相川に言った。
「本当に人の言うこと疑って下さい」
「人の言うことを疑うことは駄目だろう」
「相手を見て下さい、頼みますから」
「確かにそうですね」
アルセーヌも言ってきた。
「相川さん達は私達も心から信じてくれますが」
「俺達が嘘とか吐いたらな」
「危ない時もある」
「そこは気をつけるべきだね」
ラットとストーンリバー、トゥエンティーも言ってきうた。
「僕達も思うよ」
「これまで何度もだというが」
「気をつけてくれよ」
「そのことはお願いします」
アルセーヌは相川達三人に心から言った。
「まことに私達ならいいですが」
「何か別の時空軸の僕も信じそうだね」
「ファヴの言葉もね」
キュウべえとリップルも言ってきた。
「信じそうね」
「何も疑うことなくね」
「あの、騙す奴は平気でどんな嘘も吐きますよ」
たゆねも言ってきた。
「仮名さんみたいにあからさまに変な人でも信じることは」
「私は嘘は言わないぞ」
「けれど実際いつもおかしなことになってますから」
たゆねは仮名本人にも言った。
「裸になったり」
「好きで裸になっていない」
「それでもですよ」
おかしなことはおかしいというのだ。
「やっぱり」
「それでか」
「仮名さんは自分が騙されるとも知らないで言う人で」
それでというのだ。
「その状態の仮名さんの言うこと信じたら」
「駄目か」
「気を付けて下さい」
「真面目で良心的でもか」
「それでもこの人いつもそうですから」
意識せずとも大変な事態にしてしまうというのだ。
「啓太様並ですから」
「そこで俺も話に出すのか」
「こうした時啓太って定番だからね」
ようこも言うことだった。
「だからね」
「そう言われるとな」
啓太自身もだった。
「そうかもってな」
「なるでしょ」
「ああ、俺もな」
「だからよ」
「ここで名前が出たんだな」
「仮名さんと一緒にね」
「しかし君は邪な意図からなるがだ」
仮名は啓太を恨めしそうに見つつ話した。
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