第六百七十二話 朝はそうなったその二
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「あと林檎とオレンジも切ってね」
「そっちもだね」
「食べようか。牛乳も出して」
「飲みものはそっちなんだ」
「そうしようか」
「今朝は洋食系だね」
「そうしようかってね」
その様にというのだ。
「考えてるよ」
「そうなんだね」
「諸君おはよう」
こうした話をしているとだった。
水色の地に白い水玉模様があるパジャマとナイトキャップを身に着けた博士が入ってきた、その上で挨拶をしてきた。
「今から風呂に入ってくる」
「そうしてですね」
「すっきりしてくる」
「朝ご飯はそれからですね」
「一時間位入るからな」
だからだというのだ。
「ゆっくりしてくれ」
「朝ご飯作りますけれど」
「聞こえておった、スクランブルエッグとトーストじゃな」
「それと果物切ります」
林檎やオレンジをというのだ。
「それで飲みものは牛乳です」
「よいぞよいぞ」
博士はメニューを聞いて笑って応えた。
「それではな」
「そのメニューでいいですね」
「充分じゃ、ではな」
「これからですね」
「風呂に入って来る」
「わかりました、それじゃあ」
「朝食は先に作って食べておいてくれ」
そうしていいというのだ。
「わしのは作っておいておったらじゃ」
「それでいいですか」
「そうしてテーブルの上に置いておったらな」
博士の席にというのだ。
「それでじゃ」
「いいんですね」
「うむ」
こう言うのだった。
「それでいい」
「冷えますけれど」
「よいぞよいぞ」
博士は笑ってまた言った。
「わしは冷えたものでもじゃ」
「美味しく食べられますか」
「だからな」
それでというのだ。
「それでもじゃ」
「いいんですね」
「だからな」
「博士の分をですね」
「わしの席のところに置いてな」
そうしてというのだ。
「それでじゃ」
「後片づけしていいですか」
「そうしてよいぞ」
「わかりました、そうしたところもですね」
野上君は博士に笑って話した。
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