第二百六十二話 神託の時その八
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「お前等があちらに帰るまでな」
「そうした仕事をしていくな」
「ああ、それとお互いの政もしていかないと駄目だろ」
「事務仕事だな」
「政は紙の世界だ」
久志は一言で言い切った。
「そうだろ」
「書がありな」
「それに裁決をしないと駄目だろ」
「俺は印を押している」
裁決の為にである。
「そうしている」
「俺もだよ、サインって言ってるけどな」
その実はというのだ。
「皇帝になるとな」
「サインじゃ済まないな」
「印じゃないとな」
さもないと、というのだ。
「権威がないんだよ」
「皇帝になるとそうだな」
「幕府の将軍でもだろ」
「俺は皇帝ではないがな」
至高とされるその立場ではというのだ。
「しかしな」
「やっぱり権威があるだろ」
「政には権威も必要だ」
英雄は強い声で話した、それぞれ身体は拭かれ終わり下着から着けられていっている、身動きせずとも自然と着けられていっている。
「権威がないなららだ」
「誰も従わないな」
「そして権威にはな」
「何かと格だの重々しいものもいるな」
「そのうちの一つとしてな」
まさにというのだ。
「印もだ」
「そうだよ、これが貴族ならな」
「サインでいいな」
「それが王になるとな」
この地位になると、というのだ。
「もうな」
「サインで済まない」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「皇帝になると」
「印だな」
「そうだよ、もう何処でもな」
「王以上になるとな」
「立場がな、幕府の将軍もな」
「皇帝ではないがな」
「統治の最高位にあるからな」
起きた世界では日本のそしてこの世界では東の浮島のだ。
「諸藩の上に立つ」
「それだけにな」
「王かそれ以上の権威があるな」
「諸藩を国とするとな」
「そうだろ、だからな」
その為にというのだ。
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