第三十七話 夏の食べものその三
[8]前話 [2]次話
「カレーに入れても美味しいのよ」
「そうして甘くしたカレーがな」
「越智君好きなのね」
「そうだ」
実際にというのだ。
「俺はな、ただ夏でも確かにな」
「カレー食べられるんだよね」
伊東もこう言った。
「そうなんだよね」
「本当に何時でもな」
「魔法みたいな食べものだよね」
「全くだ」
「風邪にもいいのよ、カレーって」
かな恵はこうも言った。
「スパイスの中に漢方薬も入ってるからね」
「それで栄養もあるから?」
「そう、だから食欲があったらね」
富美子に笑顔で話した。
「お粥よりもね」
「カレーがいいの」
「私はお粥よりもおじやを食べるけれど」
風邪の時はというのだ、風邪の時こそ身体を温めてそのうえで栄養のあるものを口にしないといけないのだ。
「お野菜とか卵とか沢山入れたね」
「栄養摂るのね」
「サムゲタンみたいにしてね」
「ああ、韓国料理の」
「ええ。まあサムゲタンって高いけれどね」
富美子にこのことは少し苦笑いで話した。
「けれどああした感じでね」
「お野菜とか卵とかなのね」
「鶏肉とかもね。じっくり煮て柔らかくして」
そうしてというのだ。
「温かいというか熱いのを食べるとね」
「風邪にいいのね」
「だからカレーもね」
この料理もというのだ。
「風邪にいいのよ」
「そうなのね」
「それで夏も美味しいから」
「熱くても食べられるのね」
「暑い中にね、何故かっていうと」
夏でもカレーを食べられる理由も話した。
「香辛料が沢山入っていて刺激的だからよ」
「というかカレールーって香辛料の塊でしょ」
留奈は一言で言い切った。
「もう」
「一言で言うとね」
「そうよね」
「だからなのね」
「香辛料って食欲を刺激するからね」
「その味と匂いが」
「その塊のカレーはね」
これはというのだ。
「本当にね」
「夏でも食べたくなるのね」
「そう、それで夏に食べてもね」
「身体にいいのね」
「そう、それでね」
かな恵はさらに話した。
「栄養があるから夏バテにもね」
「絶対にいいわね」
理虹がそれはと答えた。
「もう」
「そうなの、だから夏はカレーをね」
「食べるべきなのね」
「そう思うわ」
「そうなのね」
「そう、あとハヤシライスもいいわよ」
かな恵はこちらの料理もと話した。
「あれもね」
「ああ、ハヤシライスな」
そう聞いてだ、成海は言った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ