L6話 Demon【魔王子】
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ズフィニッシュ!】
「はぁぁぁぁっ!」
助走をつけてジャンプしたデモンズは、8本の蜘蛛足を自身の右足に覆わせたジャンピングキックをモータスへと直撃させる。
【グワァァァァ!!!】
その威力は凄まじいもので、モータスの体はそのまま10数メートル飛んでいってしまい、その姿を元の人間へと戻すことに成功する。
「ふぅ…」
デモンズはそのまま変身を解除し、その戦いを息を呑んで観ていた那由多に近寄る。
「君、名前は?」
「名前????中川那由多。すぐ近くの結ヶ丘高校に通ってる。」
「そうか……結ヶ丘の???私は葉月稔。またの名を仮面ライダーデモンズ。」
「デモンズ…」
『どうだ?デモンズドライバーの調子は?』
「「!!!」」
突如割り込んできた声……2人はその声の方へと振り向く???と、那由多が叫ぶ。
「エルシャム王!?」
「よ、バルカン。久しぶり……でもないか。」
「何でアンタがここに……?」
「デモンズドライバーは元々俺が持っていたものだ??それをコイツにあげたんだよ……なぁ、稔。」
エルシャム王 小原魁は穂の方を向いて人たらし感を漂わせるが???穂の顔は曇り、先ほどまでは微かにあった愛想の笑顔も消え失せてしまう。
「俺はアンタから奪ったんだ。もらった覚えはない。」
「何言ってんだ。俺が城への侵入者に気づかないとでも思うか?ましてやそこで物を盗るなんて行為が俺の許しなく行われることはない???そうだろ?息子よ。」
「息子…?」
那由多は不思議そうな面持ちをしていると、魁は那由多の方を向いて事の経緯を説明する。
「コイツは俺の息子??正確には俺の二男だ。」
「俺はもうアンタの息子じゃない。俺は家を捨てて葉月家に婿入りしている……だから息子って呼ぶな。俺だってもう30過ぎだ。息子って呼ばれる歳じゃない。」
「ま、好きにすればいいさ……」
不敵な笑みを浮かべながら魁はその場を後にする。それに続いて穂もその場を立ち去ろうとするが、那由多はそれを止める。
「ちょっと待て!???アンタも仮面ライダーなら俺たちと戦ってくれ!!」
「……お前は何のために戦っているんだ?」
「は?」
突然の質問に那由多は困惑するが、穂はそのまま話をすすめる。
「戦う理由もないのに仮面ライダーになるべきじゃない??もし理由がないのなら、今すぐそのベルトを破棄するべきだ。」
「何…?」
「理由もなく異形の力を振るうのならばそれは悪人とほぼ変わらない……それを心に留めておけ。」
穂はそう言うと、一枚のメモを渡される。
「俺の連絡先だ。困ったら掛けてこい。それじゃ。」
覚
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