暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
2話「次の旅路へ」
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付いて、突っ込んできた。
「運転手さん。早くバック」
「は、はいぃ」
運転手は、ギアを入れてペダルを踏んで、ゆっくりバックし始めたが、遅かった。
突っ込んで来たヘルガーが<かえんほうしゃ>を吐き出したのだ。そのわざは、バスの車体前方の底部に命中した。その衝撃で、バスはバランスを崩し、運転がしずらくなり、右側の壁に激突してしまった。
「うわぁ」
「きゃあ」
「いて」
乗客たちにも、その衝撃を伝わった。よりパニックになっていった。席から倒れそうになった人をサトシは、助けて起こして上げた。
「大丈夫ですか」
「あ、ありがとう」
運転席の側で立っていたヒョウリは、運転手に対して促した。
「運転手さん、早く」
「はい・・・あれ、あれ」
「どうしました?」
「タイヤが動かない。まさか?」
先程のヘルガーの<かえんほうしゃ>で前輪の2つのタイヤが溶けてしまい、走行が難しくなってしまった。
「タイヤがやられたみたいです」
バスの運転手がそう言っていると、今度は先程とは別のヘルガーもやってきて、再びこちらへ<かえんほうしゃ>を放った。バスの右側の壁に命中した。
「うわぁ」
「くっ」
「このままじゃあ。バスが燃えて爆発してしまう」
運転手は、そう叫んでいると、ヒョウリは何かを決した。
「仕方ない。あいつらとバトルするしかないな。運転手さん、貴方は無線で状況を言って、救援を呼んで下さい」
「はい、分かりました」
ヒョウリは、後ろの乗客に向かって話しかけた。
「この中で、ポケモンを持ってるトレーナー、バトルが出来る人いますか?」
突然、ヒョウリに言われた乗客達は、中々状況が理解出来ないのか。誰も答えようとしなかった。
「今、バスは動けないです。それには、あのポケモンとバトルをして、他の客と一緒に逃げる必要があります。俺は、戦いますが、相手の数多いんです。トレーナーやバトル経験者がいれば、一緒に戦ってくれ」
ヒョウリから説明と説得を受けた客たち、それから数秒ほど間を置いてから客の中から声が上がった。
「あ、はい。俺、元トレーナーでポケモン持ってるっす」
「わ、私も。ポケモンバトルしたことあります」
「僕も。ポケモン、今持ってます」
彼らに続いてサトシも、名乗り上げた。
「俺もやります」
「ピカァ!」
「よし、では早く動きましょう」
「サトシくん?手持ちは?みずタイプのポケモンを持っているか?」
「え、えぇと。今はピカチュウだけで。けど、俺のピカチュウは滅茶苦茶強いです」
「ピッピカチュ!」
「わかった」
そして、バスからヒョウリとサトシをはじめ、バトル参加者たちは次々と降りた。
「運転手さんは、念のためお客さん達をバスから降ろして離れるよう行ってください」
バスの中にいる運転手に
「俺とサトシくん
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