1章「新しい旅先」
2話「次の旅路へ」
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「そうか、なら一緒だね」
「あの先程は、本当にありがとうございます」
「チケットのこと?別にいいよ。偶然拾っただけだから」
「あ、俺、マサラタウンから来たサトシと言います。こっちは、相棒のピカチュウ」
「ピーカピカ」
「そうか、俺の名は、ヒョウリだ。ちょっとだけの間だろうが、宜しく」
それからサトシは、ピカチュウと外の景色を楽しみながら、ヒョウリと度々話を続けることになった。
バスは、次第にコガネシティを抜けて、森の道へと入っていった。徐々に人里から離れ、北西へ進んでいく。発車してから、1時間程が経過した。バスは、右側に丘や森があって、左側が谷になっている道に入っていた。見ると不安な予感もあるだろうが、安全対策としてガードレールや補強などがあり、道もバスの倍近くある幅で、安全性はあるように思える道ではあった。一方、バスの中はそんな道の様子を無視して、眠っていたり、隣と談笑したり、ゲームをしている等と30名程の乗客はそれぞれで過ごしていた。無論、サトシやヒョウリも話を続けていた。
「そうか。1年前にポケモントレーナーとして旅立って、リーグ戦に出ているのか」
「はい、カントー地方やジョウト地方とかのリーグ戦にも出場しました」
「それは、凄いな。ところで、サトシくんは、マサラタウンの出身と言っていたが、ハルタス地方まで観光とかかい?」
「いえ。今度、アハラ地方とシントー地方で合同で開かれるソウテン大会に出るんです」
「あぁ、あの合同リーグ戦か。ということは、まずアハラ地方に行くんだ。ジムバッチ狙いで」
「はい」
「あの、ヒョウリさんは観光ですか?」
「俺は、観光というより旅かな」
「旅ですか」
「あぁ、ちょっと仕事で休暇がやっと取れたからハルタスやフィオレ、アハラとか見ていこうかなと思って」
「へぇー、ヒョウリさんも旅ですか。いいですよね旅。俺もポケモントレーナーになってあちこち旅をしたんですけど、凄く楽しく。それで、今度いくアハラ地方やシントー地方とか凄く楽しみなんです」
「そうか。きっと、いい旅が出来るよ」
「ありがとうございます。ヒョウリさんも、いい休暇が出来ますよ」
「ふっ、そうかい?」
話がドンドン弾んで言ったのが、それからも話しを続けた。そんな中、バスに突然の衝撃が走った。
「うわっ」
「きゃあ」
「え?」
突然、バスの急ブレーキが掛かったのだ。そのせいで、バス全体が前に慣性の法則で力が加わり、中の乗客達は前の方へ倒れそうになった。
「痛、一体どうしたのよ?」
「な、なんだ?なんだ?」
「どうした?」
「うぇぇぇ」
乗客は、頭を撃ったり、驚いたり、子供の乗客が泣き出したりとパニックになった。
「あぶねぇ」
「ピカチュウ!怪我はないか」
「ピカァ」
「良かった。ホッ、けど一体
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