1章「新しい旅先」
2話「次の旅路へ」
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人のお腹が空き始めていた。
「なんだか、お腹空いてきたしお昼にしようぜ。ピカチュウ」
「ピカ」
ヤマブキ駅の弁当売り場で買った弁当を広げ、サトシはトンカツ弁当を、ピカチュウはポケモン用トマト風味の卵かけフーズ弁当を食べて、楽しい時間を送った。
それからリニアが発射して、約1時間でジョウト地方のコガネシティに到着した。
リニアから降りたサトシとピカチュウは、駅から出て久々のコガネシティの地に足を着けた。
「久しぶりのコガネシティだ」
「ピカピカ」
「だけど、町を回る時間はないから、いつかまたの機会だな」
「ピカァ」
サトシは、そのまま駅の前にあるバス乗り場に向かった。この駅から目指すアハラ地方のすぐ隣にある地方、ハルタス地方「ミョウコシティ」行きのバスが出ているのだ。サトシは、早速バスの乗車券を購入し、また落とさないように注意して、今度は胸の蓋付きポケットにしまい、しっかりボタンをして蓋をした。次に、乗り場を回って行き、ハルタス地方「ミョウコシティ」行きと書かれたバス停の行列に並んだ。それから5分程で、バス停にバスが停車して運転手が降りてきた。
「よし、これだな。ピカチュウ、このバスに乗るぞ」
「ピカ」
一人ずつ乗車券を見せて、乗っていく十数人が乗っていくとサトシの番が来て、チケットを渡した。
「はい、ありがとうございます。それでは、5のDにお座り下さい」
「はい」
サトシは、バスに乗り込み早速自分の指定された席を探した。
「えぇと、5のD、5のD、5のD」
チケットを持ちながら、席を探す。向かって左側がCとDの列だと分かり左の方を3、4と順番に数えながら進んでいく。そして、5のDの書かれたプレートを見つけた。
「あ、ここか」
サトシが席に座ろうとすると。サトシの隣になる通路側の席に、既に男性客が座っていた。サトシの席は、窓側の席のため、その客の前を通らないと行けない。それで、サトシが一言言おうとした時だ。
「ん?あれ、君は」
サトシは、自分より先に男の方から話しかけられた。そして、男の顔を見て気が付いた。
「あれ、貴方は、さっきの」
リニアに乗る前に、サトシが無くしたチケットを拾ってくれた人だった。
「もしかしてお隣さん?」
「あ、はい」
「そうか。すまない。はい、どうぞ」
席から立ち上がり、道を開けてくれた。
「ありがとうございます」
「ピカピカ」
「どういたしまして」
そして、サトシの後に続いて彼も席に座った。乗客全員が乗り終えると。
「それでは、お客様出発致します」
バスの運転手により、アナウンスが鳴り、ハルタス地方のミョウコシティへ発車した。
それから暫くして、サトシの隣側の男から話かけられた。
「君たちは、どちらで降りるのかな?終点?」
「はい、ミョウコシティまで行きます」
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