第48話 =圏内戦闘=
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「うあ……あ……ああああ!!!!」
という細い喉から出たとは思えない甲高い絶叫とともに恐ろしいものを見たような表情をしていた。
そしてその直後ユイの体がぶれるとともにこの世界では絶対に起こらないはずの「ザ、ザッ」というノイズ音がここにいる全員の耳元で鳴り響く。それに驚いてアスナは反射的に自分の耳を押さえてしまったが、不運なことに丁度その時ユイは体を後ろへのけぞらせてそのまま落ちようとしていた。
「…くっ……ユイ!!!」
耳元でノイズがなるが今はもうどうでもいい。筋力をもてあますことなく使いユイの元へとジャンプする。背中から落ちる寸前だったのをそのまま受け止め絶対に地面に当ててたまるか、という思いで自分の体を下敷きにする。
「ユイちゃん!」
「…大、丈夫……」
「にぃ…ママ……こわい……ママ……!!」
そのままアスナにパス、ユイを抱き上げてもらう。実際、痛みはないのだがその分不快感があってなんか気持ち悪い。
アスナがユイを抱きしめて数秒後、謎の怪奇現象は収まり硬直していたユイの体から力が抜けるのがわかった。
「……なんなんですか…今の…」
このシリカの言葉はここにいる全員の言葉を代弁したものだろう。そのシリカの胸の中でピナも弱弱しく震えていた。今起こった事がわからないまま一旦、教会に帰ろうということで気絶してる兵士を全員で踏みながら帰ることにした。
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