暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第48話 =圏内戦闘=
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
も死体となって……ないけど、呻いていたり気を失っていたりしていた。向こう側を見ると同じくらいの人数がのびている。

「一瞬で片がついたな」

まぁ、当然といえば当然だろうな…この人数を攻略組8人で相手すればすぐ終わるだろ、この世界じゃ3分も早いほうだし。

「パパ?…いっしゅんって、どのくらい?」

「えっと……1秒もないくらいじゃないか?」

「にぃ、うそついた」

そこ、うるさい。

妙に静かなので後ろを見てみるとサーシャさんと子供たちが俺たちのほうを見て絶句していた。怒りに任せすぎたか、やりすぎたか?などと少々焦りながら考えをめぐらす。

「やりすぎ…ちゃったかしら…」

「…そうかも…」

とユカたちはこちらへ歩いてきて―気絶している人を踏みながら―今の状況を反省している。サチも武器をしまって苦笑いで答えるがすぐに顔を暗くする。
だがしかしその表情を変えるには十分な反応を見せる。

「す…す、すげぇ…!!」

突然一番前にいた赤毛の少年が目を輝かせながら言った。

「姉ちゃんたちすっげえよ!!初めてみたよあんなの!!!」

「な、言ったろ?この姉ちゃんたちは無茶苦茶強いって」

そういいながらユイを抱いたまま前へ出てくるキリト。キリトが動いたからか一気に子供たちがサチやアスナ、ユカ、シリカにリズなど恐怖の対象だった《軍》をボコボコにしてくれた人たちへと集まっていった。その反応を受けた当の本人たちはまんざらでもない様子だし。
それにしてもすごかったな…サチとアスナのあの連携は…。サチが上に打ち上げてそれをアスナが連続で突き上げてさらに空中に止めておいてまたサチが棍で空中コンボを決めてさらにアスナが…と俺が最初に吹っ飛ばしたリーダー格の男が手玉に取られてたのは面白かったのもあったけど少しだけ恐怖も感じてしまうあの攻撃は…。

そのときだった。

「みんなの……みんなのこころが…」

子供たちが戯れているのを少し遠くで見ていたキリトにおんぶされているユイが何もない宙に手を伸ばしたのは。声が聞こえた俺たち全員でその方向を見やるが何にもなく青空が広がっているだけだった。

「みんなの……こころ……が…」

「ユイ!!どうしたんだ!ユイ!!」

キリトが必死で呼びかけるとユイは2,3度瞬きをしてきょとんとした表情になった。その間に母であるアスナも駆け寄ってきてユイの小さな手を握る。

「ユイちゃん…何か思い出したの!?」

「…あたし……あたし……」

何かを思い出そうとするように頭を抱え顔をしかめるユイ。本当につらいのか眉をひそめうつむいている。

「あたし、ここには……いなかった……。ずっと、ひとりで、くらいとこにいた……」

そして唇をかむと突然…

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ